SmartDB--ブラウザフォームに部品を配置
SmartDB(スマートデービー)は、データベース型に分類されるノーコードサービスだ。ウェブブラウザ上でフォームに入力部品を配置すると対応するデータベースが自動的に生成される。bubble.ioと異なり、データとUIが完全に分離している訳ではない。柔軟性という意味では制約となり得るが、ソフトウェアの設計に関する知識がなくても直感的に使えるという点でよりデジタルの民主化を志向したツールといえる。
SmartDBの場合、RDBのテーブルに相当するものはバインダと呼ぶ。バインダに書類を束ねるイメージだ。
同様に「育休申請」のバインダを作成してみる。(図6)

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日本の大企業での利用を想定していることもあり、主管部署、管理者、設計者、文書管理者、公開レベルなど、bubble.ioでは自分で定義しなければならなかった権限管理の仕組みが組み込まれていることがわかる。
フォームはグリッドに部品を配置することでデザインする。特に意識しなくとも縦横が揃ったレイアウトになるのが便利だ。(図7)

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社内での利用に特化していることもあり、テキストや数値、ファイル、画像といった一般的な部品の他に、ユーザーや組織を選択することができる部品、別途定義したカテゴリを選択する部品、他のバインダの文書を選択する部品など、豊富な機能がある。
また、ブロックごとに閲覧可能な権限を設定することもできるほか、フォームに追加したユーザーを選択する部品の値によって文書の閲覧、更新権限を制御するといったことも可能だ。
作成したフォームはモバイルにも自動的に対応する。特に違和感なく自動的にレイアウトされた。(図8)

図8
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フォームを作成するだけですぐに文書を登録することができるが、ビューを定義することで、文書の一覧画面に表示する値、検索条件、ソート順の定義(図9)、またユーザーを組織のツリーで絞り込んでの表示(図10)など、柔軟な表示を実現できる。

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