Microsoftは米国時間5月25日、コマンドラインアプリケーションを実行するオープンソースの「Windows Terminal」の新たなプレビュー版(v1.9)をリリースした。「Quake」モードという新機能が提供されている。
提供:Microsoft
今回のアップデートは、Windows Terminalの発表から2年を経た「Build 2021」イベントで発表された。これは「Command Prompt」や「PowerShell」、「Windows Subsystem for Linux(WSL)」を使用する開発者向けのツールだ。
プレビュー版v1.9のQuakeモードにより、「Win」+「`」を押して、Windowsのどこからでも新たなターミナルインスタンスを開ける。また、不要になれば同じショートカットキーで非表示にできる。このターミナルウィンドウは画面上部に固定して表示され、サイズの変更はウィンドウ下部からのみ調節できる。
v1.9ではWindows Terminal PreviewをWindowsをデフォルトのターミナルエミュレーターとして設定可能で、選択したターミナルエミュレーターで任意のコマンドラインアプリを起動できる。例えば、PowerShellをダブルクリックすると、Windows Terminal Preview内で自動的に起動する。
この新しいデフォルトのエミュレーター設定機能は、Devチャネルの「Windows Insiders」向けにリリースされた「Windows 10 Insider Preview Build 21390」に含まれている。
また、同社がWindows Terminal専用に開発した「Cascadia Code」フォントに、斜体が追加された。GitHubからダウンロードできる。さらに6月中旬には、アラビア文字とヘブライ文字も追加する予定だという。
設定UIでは、「Actions」ページで既存のアクションが編集可能となり、ショートカットを容易にカスタマイズできるようになった。UIには、新規プロファイルを作成するための新しいページが追加された。既存プロファイルを複製して作成することもできる。またプロファイル作成中に、どう見えるかを確認できるプレビューウィンドウもある。
Windows 10 Insider Preview Build 21390では、バグもいくつか修正されており、タスクバーウィジェット「News and Interests」(ニュースと関心)が、一部の解像度や拡大・縮小すると、ぼやけて表示される問題が解決されている。また「File Explorer」の検索ボックスのテキストに影響を与えていた、ダークモードの不具合も修正した。タスクバーの検索に表示される、テキストの文字色に関する問題は、現在対応中とのこと。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。