デル・テクノロジーズは6月4日、従業員規模1～99人の中小企業向けに6種類の新パッケージの提供を開始した。大きく分けて、リモートワーク環境整備、セキュリティ対策、事業継続計画（BCP）対策／災害対策の3種類を用意した。
デル・テクノロジーズ 常務執行役員 コンシューマー＆ビジネス事業統括本部長 渡邊義成氏
リモートワーク環境整備は「テレワークすぐ始められるソリューション」「テレワーク保守・運用お手伝いソリューション」、セキュリティ対策は「法人専用設計の堅牢（けんろう）性の高いPCシリーズ」「ネットワークセキュリティ見直し支援ソリューション」、BCP対策／災害対策は「緊急に備えるバックアップ基礎ソリューション」「オンプレ・クラウドいいとこどりソリューション」となっている。
常務執行役員 コンシューマー＆ビジネス事業統括本部長 渡邊義成氏は中小企業ビジネスが好調な理由として、「顧客の要望に即した製品・サポートの拡充、中小企業向け専任アドバイザー（デル テクノロジーズ アドバイザー）の育成に加えて、社員や組織、マーケティング投資の強化」に努めていると喧伝（けんでん）し、今後も中小企業の期待に応えると戦略を説明した。
セキュリティ、災害、リモートワークが中小の関心事項
同社の定点調査によると、2020年を通じてセキュリティ対策やBCP対策／災害対策、リモートワーク環境整備が中小企業経営者とIT担当者の関心事項として上位に並んだ（従業員規模100人未満の中小企業。n＝900）。この背景を踏まえて同社は3項目の課題を解決する6つのパッケージを用意した。
デル・テクノロジーズ ビジネス営業統括本部 営業部長 井上孝宏氏
まず、リモートワーク環境は「テレワーク応援モデル」「リモートワークスターターパッケージ」からなる「テレワークすぐ始められるソリューション」を提案する。テレワーク応援モデルは「ノートPCやヘッドセット、Microsoft Officeなどを組み合わせたパッケージを30％オフで提供する」（デル・テクノロジーズ ビジネス営業統括本部 営業部長 井上孝宏氏）
たとえば、ノートPC「Vostro 15 3000（3500）」のテレワーク応援プレミアムモデルはOffice Home＆Business、ヘッドセット、マウスを組み合わせた税込参考価格が10万5890円（配送料込み）。リモートワークスターターパッケージは「Microsoft Teams」と「One Drive for Business」のライセンスをセットにしたプランで、同社のプロフェッショナルサポートを含めて5266円となる。
別のリモートワーク向けソリューションである「テレワーク保守・運用お手伝いソリューション」は兼務でIT管理を担当する中小企業向けに、「サーバーテレワークソリューション」「デルサポートアシスト」を用意した。
サーバーテレワークソリューションはリモートでハードウェアを管理できる「iDRAC9 エンタープライズ」に運用管理ツール「Open ManageエンタープライズAdvanced」ライセンスを付与して5万400円。デルサポートアシストはトラブル発生時に同社のサービス技術者が4時間以内に顧客連絡を行う保守サービス。こちらは3万2551円から。
セキュリティ対策は「法人専用設計の堅牢性の高いPCシリーズ」「ネットワークセキュリティ見直し支援ソリューション」と2つのパッケージを用意した。
