「WxTech(ウェザーテック)」の実現を標榜しているウェザーニューズ(千葉市美浜区)常務取締役 石橋知博氏は「端的に述べると(ウェザーニューズが)蓄積した気象データベースを顧客のそばに置いて、未来予測やビジネスに活用できる」ビジネスモデルと説明した。

ウェザーニューズ 常務取締役 石橋知博氏
今回Snowflakeデータマーケットプレイスに参加するウェザーニューズは、2018年1月以降の気象データ(気温や風速など全11要素)を1kmメッシュの解像度で提供する。石橋氏は「日本全国は約36万kmメッシュに分かれるが、(気象庁の)アメダス(地域気象観測システム)でも計測していない要素も解析値として含めている」と解像度の品質を強調した。
ウェザーニューズはデータ提供開始を記念して、6月末日までにSnowflakeデータマーケットプレイス経由で同社に問い合わせした先着20社に、顧客企業が指定する地点の気象データ1年分を無償提供するキャンペーンを実施。通常時のデータ使用料金は「1拠点1カ月で1000円未満」(石橋氏)程度になるという。

Snowflake カントリーマネージャー 東條英俊氏
Snowflakeの国内ビジネス展開だが、日本語化した有償の技術者養成トレーニングクラスを2月から開始し、2021年下半期にはテクニカルサポートの日本語提供も予定している。
6月8~10日に開催のオンラインイベント「Snowflake Summit 2021」では、先の図で紹介したSnowflake関連の新機能、パートナーネットワークプログラム「Powered By Snowflake」の開始、Snowflakeデータマーケットプレイスの収益化といった内容が語られる予定だ。