トヨタ自動車は、設計開発部門で使用する3D CADソフトウェア用のワークステーションを刷新。レノボのハイパーコンバージドインフラストラクチャー(HCI)製品「Lenovo ThinkAgile HX」シリーズを用いたVDI(デスクトップ仮想化)環境を構築した。
Lenovo ThinkAgile HXは、レノボのハードウェアとNutanixのソフトウェアを組み合わせたHCI製品。サーバー、ネットワーク、ストレージを同一筐体に実装することでシンプルな構成でありながら規模の拡張に柔軟に対応できるとする。
トヨタでは、技術系部門に所属する社員の在宅勤務も積極的に推奨しているが、設計開発部門では高度な3D CADソフトウェアを使って設計業務を行っていたため、オフィスに設置してある高性能ワークステーション端末の利用が不可欠だった。
そこでVDIの導入検討を開始し、2019年にインテルXeonプロセッサーとNVIDIA製GPUを搭載したLenovo ThinkAgile HXシリーズを100台導入し、2300の仮想マシン数を実現するVDI環境に置き換えた。
vGPUをサポートするNutanixのHCIのソフトウェアとNVIDIAの高速GPUにより、3Dグラフィックスの描画性能を落とすことなく、技術者が求める高い次元の性能とレスポンスに応えられるCADのVDI環境を実現できたという。
今後もトヨタでは、物理ワークステーション端末のVDIへの置き換えを推進し、さらに他のグループ企業にも同様の仕組みを展開していく予定だ。