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松岡功の一言もの申す

SAPが提供開始したDX支援サービス「RISE with SAP」の“立ち上がり”はどうか - (page 2)

松岡功

2021-06-10 09:09

SAP CEOが語るRISE with SAPの手応えと課題

会見を行うSAPジャパン バイスプレジデント エンタープライズビジネス統括本部長の平石和丸氏
会見を行うSAPジャパン バイスプレジデント エンタープライズビジネス統括本部長の平石和丸氏

 RISE with SAPはKlein氏が説明したように、インテリジェントエンタープライズを実現するオファリングサービス群である。先述したテクノロジー層に相当する要素が中心となるが、最新のクラウドERPである「SAP S/4HANA Cloud」と連携させてDXへ向けたさまざまな取り組みを試せるオファリングも用意しているという。図3に示したのが、インテリジェントエンタープライズの実現に向けたRISE with SAP適用のステップである。

図3:インテリジェントエンタープライズの実現に向けたRISE with SAP適用のステップ(出典:SAPジャパン)
図3:インテリジェントエンタープライズの実現に向けたRISE with SAP適用のステップ(出典:SAPジャパン)

 さて、このRISE with SAP、提供開始からまだ間もないが、市場の手応え、そして課題はどこにあるのか。会見の質疑応答でそう問われたKlein氏は、次のように答えた。

 「RISE with SAPの立ち上がりには確かな手応えを感じている。内容についてはお客さまの声を十分に反映しており、これからもその姿勢を貫いていく。今後、さらに強化したいのは、多くのお客さまがDXに取り組む必要性を感じているものの、具体的に何をどうすればいいのか、悩まれているケースも見受けられる。RISE with SAPはまさしくそうしたニーズにお応えするオファリングだ。そのことをもっと強力にお伝えしていきたい」

 SAPジャパンの会見でも、同じ質問に対して平石氏が次のように答えた。

 「日本でもRISE with SAPの立ち上がりは非常に手応えを感じている。大きなポイントであるクラウドへの移行も技術的なハードルが低くなってきているので、取り組み始めるお客さまも増えてきている。今後、強化しなければならないのは、RISE with SAPそのものをもっと周知させていくことだ。サービスの中身もお客さまのお役に立てる部分が多々あるので、まずはそれらをお伝えすることに尽力したい」

 くしくも課題(強化したい点)については、Klein氏も平石氏も同じことを話したが、手応えと合わせて「普及拡大に自信あり」といったところだろう。

 だが、この新たなビジネス戦略は、Klein氏の冒頭の発言を引用すると、「SAPにとってのDXに向けた一大ビジネス変革」だ。中核となるSAP S/4HANA Cloudの普及の行方など、リスクも挙げられよう。だが、自らの変革もやり遂げてみせるという意気込みが、RISE with SAPというサービス名称から伝わってくる。それこそ、SAPにとって今後の存在意義を示す最重要の取り組みといえよう。

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