RSA Securityは、Fraud & Risk Intelligence事業をスピンアウトし、Outseerという独立した新会社にする。
Outseerは、詐欺の検知や管理、決済認証サービスなど、RSA Securityの詐欺対策および決済時のセキュリティに関するポートフォリオの開発を継続するという。RSA Securityブランドの製品は、Outseerの新たな企業理念に合わせてリブランディングされる。
Outseerによると、同社の製品ポートフォリオは、詐欺やトランザクションに関する検証済みデータの世界的ネットワークや、詐欺検出率が95%だというリスクエンジンなど、データとサイエンスへの多大な投資に支えられているという。
決済に伴う詐欺やリスクは、ランサムウェアやサイバーセキュリティのような問題ほど世間から注目されない傾向があるが、決済用カードの枠組みや発行銀行、コマースプロバイダーは、新型コロナウイルス感染症のパンデミック中に、記録的な件数の不正取引や組織化された攻撃を経験してきた。
Outseerは、ポートフォリオを決済用認証プロトコル「EMV 3-Dセキュア」に対応させ、決済およびコマースのエコシステム全体で新たな技術の統合を進める計画を立てている。
Outseer 最高経営責任者(CEO)のReed Taussig氏は次のように述べている。「RSA SecurityのFraud & Risk Intelligence事業は、Outseerに対して、デジタルエコノミーの顧客と売り上げの両方を守る差し迫ったニーズに対処するための確かな基盤を提供してくれる。Outseerでは、デジタル取引詐欺から世界を解放し、3-Dセキュアに基づく決済認証およびアカウント監視のためのサイエンス主導型ソリューションを提供して、市場に見られる隙間を埋めたい。『3D Secure Card Not Present Authentication』は、欧州で十分に実証済みのソリューションであり、未来に向かって進む中で、カード不介在(CNP)詐欺を防止する主流のソリューションになると見ている」
RSAは2020年、Dell TechnologiesよりSymphony Technology Groupが率いるコンソーシアムに約21億ドル(約2300億円)で売却されることが発表された。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。