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日本株展望

NYダウ続落、パウエルFRB議長テーパリング議論始める--米利上げ2023年に2回?

ZDNet Japan Staff

2021-06-17 09:13

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. FOMC結果発表、2023年に2回利上げ示唆でNYダウ続落
  2. Powell議長はテーパリング議論始まると認めたがテーパリングショックはなし
  3. 今後の注目点

 これら3点について、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジスト 窪田真之氏の見解を紹介する。

FOMC結果発表、2023年に2回利上げ示唆でNYダウ続落

 6月16日(日本時間では17日午前3時)、米国の金融政策を決めるFOMC(連邦公開市場委員会)の結果が発表された。金融政策の変更はなかった(ゼロ金利維持・量的緩和継続)。

米政策金利(FF金利)、長期金利、NYダウ月次推移:2000年12月~2021年6月(16日)

出所:Bloombergのデータから楽天証券経済研究所が作成
出所:Bloombergのデータから楽天証券経済研究所が作成

 政策変更なしは事前予想通り当たり前のことで、市場に何も影響もない。市場が注目していたのは先行きのガイダンスになる。

 米国にインフレ懸念、景気過熱懸念が強まる中、いつまで量的緩和を続けられるのか、どのようなガイダンスを出すかが注目点だった。

 FOMCメンバー18人の腹の内を読むのに重要とみなされるものが2つある。1つは、ドットチャート(FOMCメンバー18人による政策金利の先行き予測)、もう1つはPowell FRB議長の記者会見である。

ドットチャートで示されたFF金利予測(中央値)

出所:FRB、前回とは2021年3月17日のこと
出所:FRB、前回とは2021年3月17日のこと

 上の表をご覧いただくと分かる通り、今回ドットチャートでは、予測中央値で「2023年に2回利上げあり」の見通しが示された。2023年末のFF金利予測(18人の中央値)は0.625%となった。これは現在のFF金利誘導水準0.00~0.25%が、2023年末には0.50~0.75%まで引き上げられるという予想。つまり0.25%の利上げが2023年に2回行われると予想されている。

 前回(3月17日)のFOMCでは、「2023年末まで利上げなし(ゼロ金利維持)」の見通しが示されていたので、利上げ時期の予想が前倒しされたことになる。利上げが2023年に始まるとすると、それより先にテーパリング(量的金融緩和の縮小)が行われることになる。2022年にもテーパリングが始まる可能性が出てきたと解釈される。いよいよ金融緩和の終了が視野に入ってきた。

 今回FRB(連邦準備制度理事会)が発表した米経済見通しでは、インフレ率見通しが引き上げられた。FRBが重視するインフレ率指標(個人消費支出デフレーター)の予想中央値では、2021年に3.4%上昇の見通しが示された。前回見通し(2.4%上昇)より大幅に引き上げられた。さらに2022年に2.1%、2023年に2.2%上昇する見通しが示された。

 インフレ予想の引き上げ、利上げ予想時期前倒しを受け、16日の米長期(10年)金利は1.56%まで上昇し、NYダウは前日比256ドル安の3万4033ドルと続落した。

 為替市場では、FOMC結果発表後にドル高(円安)が進んだ。1ドル110円台の後半をつけている。

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