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2022年には5nmプロセスへ--日本AMDが戦略説明

阿久津良和

2021-06-28 06:00

 日本AMDは6月24~25日、オンラインイベント「AMD Future of Tech Summit」を開催した。同イベントでは、AMD アジア太平洋地域セールス担当マネージングディレクターのPeter Chambers氏や、日本AMD コマーシャル営業本部 ジェネラルマネージャー 日本担当 本部長の大月剛氏が同社の展望を紹介した。

 日本AMDは、1975年に設立され、PCのみならずハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)やグラフィックスなど各分野で存在感を高めている。Chambers氏は「現在ゲーム、エッジ、クライアントデバイス、エンタープライズPC、プロフェッショナルワークステーション、データセンターサーバーなど顧客需要に対応する幅広いCPUとGPUを提供し、世界最速のスーパーコンピューターの強化に寄与してきた」と説明した。

MD アジア太平洋地域セールス担当マネージングディレクターのPeter Chambers氏
MD アジア太平洋地域セールス担当マネージングディレクターのPeter Chambers氏

 3月に発表したサーバー向け第3世代AMD EPYCプロセッサーは、「128レーンのPCIe-4接続、最大4TBのメモリー、複数層のセキュリティをサポートしている」とChambers氏。顧客のセキュリティ需要に対して同社は、仮想マシンを独自の暗号鍵で保護する「SEV(Secure Encrypted Virtualization)や、メモリーに書き込むデータを暗号化する「SME(Secure Memory Encryption)、メモリーの整合性が損なわれた際のリスクを軽減する「SEV-SNP(Secure Nested Paging)」など数多くのセキュリティ機能を提供してきた。

 「EPYCは、大半のアプリケーションやワークロードなど200以上の世界記録を保持し、前世代と比較して利用可能なソリューション数は2倍以上に拡大した」(Chambers氏)と主張する。

 クライアント向けプロセッサーとなるAMD RYZENについて大月氏は、「GIGAスクール構想で広範囲に展開したChromebookを企業向けにも促進している。また、ゲームコンテンツ開発領域でもワークステーションを新たな注力分野として取り組んでいる」と事業戦略を説明した。

 発表したモバイル向けのAMD RYZEN PRO 5000シリーズについても、「企業向けに独自のハードウェアレベルのセキュリティ機能を搭載している。2021年は従来の3倍に当たる製品ラインナップがOEMから提供される予定」とした。プロセッサーのマイクロアーキテクチャーであるZenのスケジュールについても、「Zen 4を含む5nm技術へのロードマップが2022年に向けて順調に進んでいる」(Chambers氏)という。

日本AMD コマーシャル営業本部 ジェネラルマネージャー 日本担当 本部長の大月剛氏
日本AMD コマーシャル営業本部 ジェネラルマネージャー 日本担当 本部長の大月剛氏

 クライアント向けGPUのAMD Radeonと、サーバー向けGPUのAMD INSTINCTについてもChambers氏は、「(GPU)マイクロアーキテクチャーのRDNA(Radeon DNA) 2を搭載したRXゲーミングGPUやレイトレーシング機能を備えた強力な演算ユニットと(キャッシュシステムの)AMD Infinity Cacheで、ハイフレームレートのゲームを実現する」と紹介。加えてAMD製ドライバーとISVアプリケーションの安定動作を保証する「ゼロデイ認証プログラム」の認証を得たアプリケーション数が1700を超えたことを強調した。なお、コンソール機であるPlayStation 5やXbox One X/SはAMDの技術を採用している。

 AMDは、2020年3月にGPU向けのアーキテクチャーとして、ゲーム向けのRDNAと演算向けのCDNAに分割した。「CDNAはディスプレイコントローラーやレンダリングパイプラインといった計算用途に必要のない部分を取り除き、より多くのコンピュートを搭載したデザイン」(大月氏)

 現在、HPCアクセラレーターとして「AMD INSTINCT MI100」を展開し、データセンター向けGPU用ソフトウェアとしてオープンソースの「AMD ROCm」を提供する。マルチプラットフォームで動作する理由として大月氏は、「ベンダーロックインから顧客を解放し、市場の健全化が弊社の使命」と説明した。今後は第3世代AMD Infinityアーキテクチャーを採用したCDNA 2の提供を予定している。

サーバー向けGPUのロードマップ
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