Microsoftは米国時間6月28日、「Windows 10」と「Windows 11」向けのデスクトップ版「Office」アプリのデザインを「刷新」したバージョンを「Office Insider」プログラムのテスター向けにリリースしたと発表した。この刷新はWindows 11で「最大限の効果を発揮する」が、Windows 10にも対応している。
提供:Microsoft
アップデートされたOfficeは、「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」「Outlook」「Access」「Project」「Publisher」「Visio」などのアプリケーション全体で「Fluent Design」を採用している。最新のアプリは、Windows 11のデザインに合わせ、PCでシームレスなエクスペリエンスを提供するとされている。
Microsoftのブログ記事には、今回のテストビルドの既知の問題も挙げられている。
デザインが刷新されたOfficeは、Betaチャネルのビルドを実行しているOffice Insiderのテスターが入手できるようになっている。メニューの右上にある「Coming Soon」機能でオフにすることもできる。Word、Excel、PowerPoint、OneNoteで、新しいインターフェースとこれまでのインターフェースを切り替えることもできる。
またMicrosoftは同日、Armプロセッサー向けの「Windows」で動作する64ビット版Officeのテストビルドを初めて公式にリリースした。このテストビルドは、公式ブログによると、Armアーキテクチャー向けに再コンパイルされたOfficeの新バージョンであり、x64エミュレーションを用いて64ビットのアドインとの互換性を維持しているという。
Microsoftはブログで、ARM64EC(Emulation Compatible:エミュレーション互換)に関する投稿へのリンクを示した上で、「ARM64上のOfficeはARM64ECアプリとしてビルドされているため、OfficeにおけるARM64コードの部分はx64コードで記述されたレガシーアドインとの相互運用が可能になる」と説明している。
このArm向けOfficeの新たなテストビルドを試すには、Armプロセッサー搭載PCで動作するWindowsが必要となる。そして、該当PCで「Windows Insider」プログラムのDevチャネルに参加し、同日にリリースされたWindows 11の最初の公式テストビルドをダウンロードすることになる。さらに、「Office Insider」プログラムに参加し、現在のBetaチャネルのビルドにアップデートする。32ビット版Officeが現在インストールされていれば、すべてアンインストールする必要もある。
このOffice on ARM64のリリースには既知の問題もあり、ブログ記事に詳細が書かれている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。