Googleは、5G(第5世代移動体システム)分野および通信分野における戦略の一環として、O-RAN Allianceに参加したことを明らかにした。
Google CloudのマネージングディレクターであるAmol Phadke氏とシニアディレクターのAnkur Jain氏は米国時間6月29日、このグローバルな業界団体に参加することで、Googleは無線アクセスネットワーク(RAN)業界の取り組みに参加し、「力を合わせて取り組みを推進し、加速させる」ことができると述べた。
O-RAN Allianceは、2018年にAT&T、中国移動、Deutsche Telekom、NTTドコモ、Orangeによって設立された業界団体で、RAN業界に関わっている多数の通信機器ベンダー、研究者、モバイル通信事業者が参加している。
このアライアンスが目指しているのは、RANの世界標準を策定し、「よりインテリジェントで、オープンで、仮想化された、完全に相互運用可能なモバイルネットワークの実現に向けてRAN業界を再構築する」ことだ。
Googleはソフトウェア、5G、ハイブリッドクラウドおよびマルチクラウド環境、ネットワークベースの人工知能(AI)技術の分野でO-RAN Allianceの取り組みに参加する。
Googleは、2020年3月に「Global Mobile Edge Cloud(GMEC)」戦略を発表している。Google Cloudが現在重視しているのは、5Gネットワークの収益化(特に法人向けのサービスやソリューション)、データドリブンな顧客体験、通信システムの運用効率の改善の3つの分野だ。
次世代通信ネットワーク分野のビジネスの可能性を模索しているテクノロジーベンダーはGoogleだけではない。IBMは6月に、Verizon、Telefonicaと5Gおよびモバイルエッジの展開を拡大する目的で、ハイブリッドクラウドサービスを提供する契約を結んだことを明らかにしている。
IBMはまた、5Gネットワークの構築を検討している企業向けのプラットフォームである「IBM Cloud Pak for Network Automation」も発表している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。