Qualtrics Candidate Experienceの利用メリットとは
クアルトリクスによると、新サービスを利用すれば、次の3つのメリットを得ることができるとしている。
1つ目は、候補者エクスペリエンス改善のための効果的なプログラムを構築できることだ。企業は研究に裏付けられ、専門家によって構築された方法論に基づいて、候補者の声を利用して採用体験を理解し、改善するための適切な質問とプログラム設計を行うことが可能だ。このプログラムでは、採用プロセスで利用されているテクノロジーの有効性をはじめ、明確さ、迅速さ、公平さ、パーソナライズ、魅力という6つのコアテーマを測定できるという。
2つ目は、より深いインサイト(洞察)をリアルタイムで得られることだ。採用プロセスのそれぞれの場面について、リアルタイムで深い分析を実施。これにより、採用担当者は候補者の悪い体験にリアルタイムで対応できるだけでなく、採用が進行中の候補者に対しても進捗確認をしながら、改善アクションを起こすことができるとしている。
3つ目は、候補者エクスペリエンスプログラムの開始をスムーズに実現できることだ。企業は事前に設定された分析ツールとダッシュボードを利用して、候補者エクスペリエンスプログラムの各コンポーネントを詳しく理解できる。また、ガイド付きのワークフローにより、自社独自の採用プロセスに合わせて簡単に設定でき、すぐにアクションを実行に移すことができるという。
今回の新サービスについて、クアルトリクス カントリーマネージャーの熊代悟氏が6月28日、SAPジャパンがオンラインで開いた人事管理ソリューションに関する発表会見で紹介していたので、その内容を取り上げておこう。
熊代氏はその会見で図2を示しながら、新サービスの特長について「Candidate Experienceは、採用プロセスが進む重要なタッチポイントでの候補者の体験におけるインサイトを把握し、全体のプロセスにおいてエクスペリエンスギャップがどこで発生しているのかを理解し、改善アクションにつなげることができる」という点を強調していた。

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筆者は「エクスペリエンスギャップ」という言葉が印象的だった。クアルトリクスは今、非常に好調で勢いに乗っているだけに、今回の新サービスも注目を集めるだろう。