もう1つはWindows 11を前提としたビジュアルの刷新だ。Windows 11と同じく「Fluent Design System」を採用し、丸みを帯びたウィンドウのタイトルバーなどに一貫したビジュアルが適用される。筆者もWindows 11 Insider PreviewとMicrosoft 365 Apps バージョン2107(ベータチャネル)の組み合わせで検証してみたが、デザインを切り替えるためのボタンを確認できなかった。
Windows 11はセキュリティ強化を理由にハードウェアのシステム要件が厳しいため、企業への浸透には時間を要するだろう。だが、クリエイティブな業務に従事する方々にFluent Design Systemの一貫性は重要な選定ポイントとなる。
macOS版を含むその他の更新
バージョン16.50(ビルド 21061301)に更新したmacOS版だが、リリースノートによれば、Word、Excel、PowerPointが機密ラベルで暗号化したファイルの共同編集に対応した。なお、同機能はテナントの設定が必要になるので、公式ドキュメントを参考にシステム管理者へオプトインの有効化を依頼してほしい。
PowerPointは無償使用可能なストック動画をサポートし、Outlookは会議出席者の作業時間確認機能などに対応した。同稿執筆時点でiOS版、Android版、Microsoft 365 for the webの更新情報は未公開である。