Emarsys Customer Engagementにログインすると現れるダッシュボードでは、キャンペーン実施中の売り上げやアクティブ顧客の総数、昨年対比の売り上げに加えて、平均購入額やプレミアム顧客からの売り上げなどを一目で確認できる。
ここでは紹介しきれないが、「小売業向けには、6カ月より以前にオープンした店舗の売り上げや直近6カ月にオープンした店舗の売り上げ」(SAPジャパン SAP Customer Experience事業本部 ソリューションエンジニアリング部長 臼谷悠太氏)などのグラフを用意し、多様な角度から状況を把握できるようになっている。
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Emarsys Customer Engagementが備える機能の1つに「Tactics(戦術)」がある。各データのグラフからKPIを改善する戦術を選択すると、優良顧客からの売り上げを向上させるための戦術、顧客が興味を持つ製品の在庫入荷時にアラートを通知するといった戦術をテンプレートから選択できる。SAPジャパンは商品購入者向けにアプリケーションをダウンロードするシナリオに沿ったデモンストレーションを数ステップで完了させた。
「従来のMAツールは数週間から数カ月を要していたが、Emarsys Customer Engagementは数クリックでたどり着ける。MA人材不足や外部パートナーに頼らざるを得ない企業を支援する」(臼谷氏)
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小売業では直近の購入日(Recency)や頻度(Frequency)、購入金額(Monetary)という3つの指標で顧客を順位付けする「RFM」分析を用いることが多い。Emarsys Customer EngagementはRFM分析にも対応。次回購入までの経過日数と購入回数の分布を視覚的に確認し、離反基準の変更を提案するといった助言機能も備える。