編集部からのお知らせ
記事PDF集:官民意識のゼロトラスト
電子インボイスの記事まとめ

ランナーの走法に合わせてシューズを設計--アシックスの考えるモノづくりと“パーソナライズ”

藤本和彦 (編集部)

2021-07-12 07:00

 スポーツ用品大手のアシックスは、2030年に向けてパーソナル、デジタル、サステナブルという3つのキーワードを軸に事業を展開している。2021年3月に発表されたエリートランナー向けのランニングシューズ「METASPEED」シリーズは、それらの要素を取り入れながら設計・開発された。

 アシックス スポーツ工学研究所 フューチャークリエーション部 谷口憲彦氏によると、その中でも特に大切にしたのは「パーソナル」という。「これは創業者の鬼塚喜八郎が当時から大切にしてきたもの。選手一人ひとりの言葉に耳を傾け、彼らの希望をしっかり聞きながら、彼らにとってベストなプロダクトを提供するという試みを常に行ってきた。モノづくりの根源は“パーソナライズ”に結び付くと考えている」

アシックス スポーツ工学研究所 フューチャークリエーション部 谷口憲彦氏
アシックス スポーツ工学研究所 フューチャークリエーション部 谷口憲彦氏

 METASPEEDはグローバル規模のプロジェクトとして、世界各国のアスリートの声に耳を傾けながら開発が進められた。「彼らが一番に考えるのは“速く走りたい”ということ。そのためにはどうすればいいのかをデータと計算式を使って導き出した」(谷口氏)。走行スピードはストライド(1歩の歩幅)とピッチ(足の回転数)の掛け算で決まる。開発チームは、エリートランナーが自分の走法に最適化されたシューズを履くことで、ストライドの長さとスピードを向上させることができるかどうかに着目した。

 調査の結果、エリートランナーの走法を「ストライド」と「ピッチ」に分類。ストライド型のランナーは、速く走るほどストライドが大きくなり、ピッチはほぼ同じ回数で維持され、ピッチ型のランナーは、速く走るほどストライドとピッチの両方が大きく変化していくことが分かった。

 「エリートランナーの一人ひとりにベストなプロダクトを提供して、誰もが速く走れるようになってほしいという願いがあった。ランナーのランニングスタイルに合わせてベストなソリューションを提供することが、アシックスにとって最も優先すべきことであり、アスリートファーストの考えだ」(谷口氏)

 そうした背景から、METASPEEDシリーズでは、ストライド型ランナー向けの「METASPEED Sky」とピッチ型ランナー向けの「METASPEED Edge」の2種類をラインアップ。それぞれ異なるタイプのランニングスタイルを考慮して科学的に設計された、業界初のランニングシューズだという。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

特集

CIO

モバイル

セキュリティ

スペシャル

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. 経営

    5分でわかる、レポート作成の心得!成果至上主義のせっかちな上司も納得のレポートとは

  2. 経営

    ノートPCは従来ながらの選び方ではダメ!新しい働き方にも対応する失敗しない選び方を徹底解説

  3. 経営

    問題だらけの現場指導を効率化!「人によって教え方が違う」を解消するためのマニュアル整備

  4. ビジネスアプリケーション

    緊急事態宣言解除後の利用率は低下 調査結果に見る「テレワーク」定着を阻む課題とその対応策

  5. ビジネスアプリケーション

    たしか、あのデータは、こっちのアプリにあったはず…--業務改善のためのアプリ導入がストレスの原因に?

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNet Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]