シスコシステムズは7月7日、ハイブリッドな働き方を支援する「Webex Suite」を発表した。これまで個別に提供していたミーティングやデバイス(端末)、メッセージングといったオンラインコミュニケーションツールを1つのスイートにまとめて、コラボレーションの基盤にするという。
Webex Suiteの発表は、新型コロナウイルス感染症のパンデミック後におけるニューノーマル(新常態)の働き方を見据えたものと同社代表執行役員社長である中川いち朗氏は説明する。
日本でもテレワークが進展しており、実施企業は、2020年4月の緊急事態宣言発令前では26%だったのが、発令後では67.3%だと中川氏は厚生労働省の調査を引用して述べる。また、Ciscoの調査でも、パンデミック以前からほとんどの時間を自宅から仕事していたのは10%だったが、ニューノーマル時代の働き方にはもっと選択肢を増やしたいとの回答が86%になっているという。
このような働き方に対する考えの変化を受け、未来の働き方としては、「バーチャルとリアルの世界が共存するハイブリッドな環境が定着すると考えている」(中川氏)
ハイブリッドワークでは、オフィスとリモートでの勤務が同等になる。オフィスでの勤務が主だったパンデミック前と異なり、今後は98%の会議で少なくとも1人はリモートからの参加者となると同社執行役員コラボレーション・アーキテクチャ事業担当石黒圭祐氏は語る。その一方で、オフィスがハイブリッドワーク用に設計されておらず、例えば、会議室の80%はビデオ会議で社外と接続できないため、リモートで勤務する従業員は会議に参加できずに孤立することになる。
Webex新ロゴデザイン
提供:シスコシステムズ
そこで、Ciscoでは、ハイブリッドワークへの移行を考慮し、「リアル以上」の体験をバーチャルな環境で提供するため、個別に提供していたミーティング、デバイス(端末)、メッセージング、電話、コンタクトセンターをWebex Suiteとして1つにし、Webexブランドも刷新したと石黒氏は説明する。
800以上の機能追加
Webex Suiteには、過去10カ月に発表された、ハイブリッドな働き方に求められる800以上の機能が含まれる。
メッセージング機能は、単なるチャットではなく、その中で様々な業務をこなすための仕組みを備えている。チームで継続的なコミュニケーションを可能にし、画像、動画、資料を共有できる。ハイライト機能や通知機能を搭載し、ボットを使った仕事の自動化が利用できる。
オンラインでの会議やプレゼンでは1対多の関係になりがちで、対面でのような双方向のコミュニケーションは難しい。オンラインイベントなどでリアルタイムに観客とやり取りできるクラウドサービス「Slido」は、Q&A、ライブ投稿、クイズなどを通じて、参加者からリアルタイムに意見を収集することを可能にし、そのような問題を解決する。
Slido
提供:シスコシステムズ