コロンビア大学国際公共政策大学院(SIPA)がSAPとの提携の下、サイバーセキュリティ分野で、より多様な人材を発掘および育成していくことが明らかになった。
SAPは、資金提供の拡大やコロンビア大学でのさまざまなインターンシップ、雇用機会、カリキュラム支援、イベントを通して、サイバーセキュリティ分野における多様性の促進に貢献したいと考えている。
サイバー脅威インテリジェンス専門家でSIPAの上級研究員であるJason Healey氏は、SAPが提供する資金によって、サイバーセキュリティに関心のある多様な候補者に興味を持ってもらうことが可能になると述べた。
「SAPの資金提供のおかげで、われわれはサイバーセキュリティ分野の就職に関する素晴らしい可能性を、多様な学生に知ってもらう新たな機会をすでに見いだしている。これには、STEM以外の学生も含まれる」(Healey氏)
「学生がアクセスできるイベントやプロジェクト、情報、実際の体験は、学生のキャリア開発のために極めて貴重なものになるだろう」(同氏)
SAPの最高セキュリティ責任者であるTim McKnight氏の説明によると、貴重なデータを保護して、事業運営をサポートし、あらゆる規模の企業を保護する新しい方法を考案することは、ソフトウェア業界の責任であるという。
同氏は、SAPがコロンビア大学との提携により、「新しくて刺激的なキャリアを開始する機会を学生や新卒者に提供しながら、SAPの顧客と製品を安全に保つ多様な人材を発掘する」こともできるとした。
資金提供とキャンパスでのイベントに加えて、SAPは「キャップストーンワークショップ」も主催する。このワークショップでは、学生は「外部のクライアントと一緒に仕事をしてアドバイスする」ことができる。
組織が進化するサイバー脅威から身を守るのに苦労する中で、米国ではサイバーセキュリティ人材の需要が極めて高くなっている。
SAPの最高信頼責任者であるElena Kvochko氏によると、需要の拡大にもかかわらず、サイバーセキュリティ分野には、依然として大きなジェンダー格差が存在するという。
このプログラムが業界の多様化に寄与し、「セキュリティの課題を解決する新しいアイデアやスキル、創造性をもたらす」ことを期待していると、Kvochko氏は述べた。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。