Hewlett Packard Enterprise(HPE)は、大規模なSQL処理の高速化を実現するデータプラットフォームを手がけるAmpoolの買収を発表した。買収条件は明らかにされていない。
Ampoolは「HPE Ezmeral」ソフトウェア事業に加わり、インタラクティブなSQLワークロードに対するEzmeralのアナリティクスランタイムの高速化とともに、データ集約型ワークロードの処理に関して強化できるよう取り組んでいくという。
HPEは2020年にHPE Ezmeralソフトウェアプラットフォームを発表した。同社は2017年に一部の非中核ソフトウェア資産をスピンオフし、Micro Focusと合併させた。取引額は約88億ドル(約9700億円)とされていた。Ezmeralを立ち上げたことで、HPEはあらためてソフトウェア事業に取り組むこととなった。
HPEはAmpoolの買収によって、EzmeralポートフォリオにAmpoolの重要なテクノロジーコンポーネントとオープンソースの専門性が加わるとしている。また、Ezmeralのソフトウェアポートフォリオの、オープンソースベースの豊富な知的財産(IP)を活用した機能を強化するためにHPEが投資、フォーカスしていることを示すものだと述べている。
Ampoolのテクノロジーを「HPE GreenLake」クラウドプラットフォームで利用可能なSQLアクセラレーションサービス群に取り込んでいくという。
HPEはブログ記事で、「われわれが次に注力していくのはSQLのランタイム、特にオープンソースの『Presto』やベストオブブリードのISV製品群のサポート、高速で対話的、アドホックなアナリティクスというユースケースへの対応だ。Ampoolのチームはオープンソース関連の専門性とテクノロジーをもたらし、高速化に取り組むためのキャッシュレイヤーを提供する」とし、「Prestoや『Apache Spark』といった、エフェメラル(一時的)なコンテナーベースのSQLコンピュートエンジンを複数用いる場合、永続的なメタデータを外部に格納して管理する必要性が出てくる。Ampoolは、バックエンドのさまざまなデータソースに対して一貫性あるビューを提供する、ロールベースのアクセス制御を用いた共有メタデータカタログを構築する上で深い専門性を有している」と説明している。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。