SCSKは、自社の新型コロナウイルスワクチン職域接種予約システムを約10日間で立ち上げた。構築には同社の「S-Cred+(エス クレド プラス)プラットフォーム」と、そのベースとなっているAmazon Web Services(AWS)を活用している。
「S-Cred+プラットフォーム」は、SCSK社内の知見を集約し、徹底した自動化・標準化を進めることで短期構築、安定運用を実現する、柔軟性の高いAWSを活用したプラットフォーム。今回はインフラアプリケーション基盤、開発ツールおよび開発・運用管理ツールが統合された基盤としてアジャイル型の開発プロセスに利用した。
システム概要
AWSが提供するGraphQL APIの開発を容易にするマネージド型サービスの「AWS AppSync」を利用して、データへのシンプルかつ安全なアクセスを実現させた。同時に、コンテンツをホストする目的でAWS Amplifyと組み合わせ、約5日間で仕様の確定から初回テストまでを完了させた。
また、個人情報が含まれる基盤のため、利用者を限定するために「S-Cred+プラットフォーム」に備わっているセキュリティ機能を活用した。SCSKの脆弱性診断サービスも活用し、アプリケーションの脆弱性検査とその対応を次の約5日間で完了させた。
さらにシステムの監視と障害対応は、「S-Cred+プラットフォーム」の機能である無人障害1次対応機能を含む、サービス標準の機能を利用している。