ゾーホージャパンは、ビジネスインテリジェンス(BI)ツールの最新版「Zoho Analytics 5.0」の提供を開始した。クラウドサービスとオンプレミスの提供形態が用意されている。
Zoho Analyticsは、さまざまな業務の意思決定を支援するBIツール。複数のシステムから多様な形式のデータを取り込んで集計し、グラフや表などで可視化してダッシュボードやレポートの形で提供する。
最新版では、データの準備作業の短縮のために、機械学習を活用した直感的な操作で実行できる新しいデータ準備ツール「Zoho DataPrep」を統合した。
利用画面例
Zoho DataPrepは、取り込んだデータの統合、モデリング、クレンジング、強化など、より分析に適した形式に整えるデータの準備作業に特化したツール。Zoho Analyticsとシームレスに連携して動作し、同社独自のAI(人工知能)アシスタント機能「Zia」による機械学習を通じてユーザーのニーズを予測し、自動で必要な作業を示してくれる。
これにより専門知識のないビジネスユーザーでも、データの取得から準備、分析、可視化までの一連の作業が簡単に行えるようになり、データ分析の品質向上と意思決定の迅速化を図ることができる。
最新版では、分析結果を踏まえた洞察まで自動で提供できるようになった。また、ユーザーの質問を入力するZiaのインターフェースが、これまでの標準的な検索ボックスからチャットボックス形式に変更され、対話型で使いやすくなった。なお、Ziaとの対話は現在英語による対応となっている。
その他、データの値を自由に変化させて結果を予測するWhat-If分析機能や、データに含まれる単語の登場頻度を文字の大きさで可視化するワードクラウド機能など、ユーザーがより素早くデータ分析結果を理解し、意思決定までに要する時間を短縮できる新しい機能を搭載している。
利用価格(税別)は、クラウドサービスの場合、ユーザー数やデータの行数、利用できる機能などに応じて、ベーシックプラン(月額2700円/年間払いの場合)、スタンダードプラン(同5400円)、プレミアムプラン(同1万3500円)、エンタープライズプラン(同5万3460円)の4つのプランから選択可能だ。