大正製薬は海外グループ14社を対象に、経営管理基盤として「Oracle Fusion Cloud Enterprise Performance Management」(EPM)を採用した。データドリブンな市場予測と戦略的な意思決定を行うことが目的だという。日本オラクルが発表した。
今回の導入で、業績管理業務における表計算ソフトによるデータ収集を廃止し、データを一元化するととともに優先度の高いレポート作成を自動化できるようになる。
大正製薬はEPMについて、複数の製品を検討する中で、管理会計に必要な機能が網羅され、ベストプラクティスを基にガバナンスを強化しつつ変化への柔軟な拡張性を備えていることを評価したという。また、レポート作成の自動化により開示スピードを上げ、属人的なデータの集計/分析業務を軽減し、海外事業における管理会計/市場分析ノウハウを標準化できることを評価している。
さらに、表計算用のインターフェース「Smart View」を使用することで、クラウド上にデータを一元管理しながら、表計算ソフトを操作しているようにデータの表示、インポート、操作、配賦、データ共有などを行える点も採用のポイントとなった。
今後は、各国の市販子ども用風邪薬や大人用鎮痛剤などの市場規模を分析する際に、外部データを取り込み、各国の成長率や市場規模などのレポートを業績と共に一元管理していく予定だという。