データベースの基本を知る--Excelファイルからの取り込みとデータの入力や削除 - (page 3)

伊達諒

2021-07-28 07:00

レコードの削除

 レコードは追加するだけでなく、必要がなくなった場合には削除しなければなりません。メニューからレコードを削除することができます。

 先ほど入力した「日本太郎」を削除してみましょう。スライダーを一番右に移動させると「日本太郎」のレコードが表示されます(図16)。

図16 図16
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 次に、メニューから「レコード」→「レコード削除…」を選びます。削除すると元に戻せなくなるので、注意喚起のためのダイアログが表示されます。削除で問題なければ「削除」のボタンをクリックします(図17)。

図17
図17

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 そうすると、図18の画面になります。

図18 図18
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 レコードの数が「11」あったのが、「10」に減っているのがわかると思います。これで1件削除されたわけです。

レコードの複製

 データを入力する場合に、たとえば夫婦などで住所や自宅の電話番号が同じという場合、一部だけ修正した方が効率的です。その時使うと便利なのが、「レコードの複製」です。

複製するレコードの表示

 今表示されている「岡山聡子」のレコードを複製してみましょう。「岡山聡子」の画面が表示されていることを確認してください。

 メニューから「レコード」→「レコードの複製」を選択します。画面は全く変わっていないように思われるかもしれませんが、レコードの件数が図19のように「10」から「11」に増えているはずです。

図19 図19
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 確認するため、レイアウトを「住所録リスト」に変えてみてください。すると次のとおり、「岡本聡子」が2件になっていることがわかります(図20)。しっかり複製されていることが確認できます。

図20 図20
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 データの入力は表形式の状態でもできますので、一番下の欄を夫の情報に書き換えます(図21)。

図21 図21
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 「氏名」を「岡山幸司」、「ふりがな」を「おかやまこうじ」、「メールアドレス」を「yyy@live.jp」に修正します。新たに入力するより簡単にデータを追加することができます。

まとめ

 今回は、データをファイルから取り込む方法と直接入力する方法について学習しました。データが入ることで、住所録らしくなったと思います。「レコードの追加」や「レコードの削除」が自由にできるようになると、実際のデータベースの運用ができるようになります。

 次回は、データベースに保管されている情報を検索する方法について学習する予定です。高度な検索ができることはデータベースの優れたところです。これまで学習した内容は、開発者が知っていればよいことですが、検索方法については、利用者も理解する必要があるので、開発者としてはしっかりと理解しておく必要があります。

(第10回は8月上旬にて掲載予定)

伊達 諒(だて りょう)
日本銀行で金融機関の経営分析、厚生労働省で政策の調査業務、内閣府でSEを経て、フリーライターとなる。MBA、CFP、一級FP技能士の資格も有しており、金融、経済、IT、経営、会計、税、行政と幅広い分野での執筆活動をしている。これまで、大手メディアを中心に、500本以上の記事を執筆している。

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