Palantir、新興企業向け「Foundry for Builders」を立ち上げ

Larry Dignan (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2021-07-21 13:49

 データ分析企業のPalantir Technologiesは米国時間7月20日、新興企業や中小企業向けのイニシアチブである「Foundry for Builders」の立ち上げを発表した。同社は、顧客ベースを大企業や公的機関以外に拡大しようとしている。

 ソフトウェア企業は、草の根的な開発者や小規模企業とともに出発し、その後規模を拡大していく、あるいは最初から大規模に開始し、徐々にプラットフォームをより利用しやすいものにしていくかのいずれかとなる場合が多い。Palantirは後者だが、そこから下流に向けて展開していく動きを成功に導くという困難な道をたどっている。Palantirは、同社のプラットフォームを企業がよりアクセスしやすく、すぐに利用できるものにしようと取り組んでいる。直近の四半期時点で149の顧客を擁するが、ほとんどは大規模組織だ。

 同社は2021会計年度第1四半期に、契約総額が500万ドル(約5億5000万円)以上の契約を15件締結し、そのうち6件は1000万ドル(約11億円)以上だったと報告していた。

 Foundry for Buildersは、新興企業をサポートし、その成長とともに規模を拡大していけるようになっている。このイニシアチブでは、データ運用システムを構築するための「Palantir Foundry」プラットフォームを提供し、サポートする。

 これは、Palantirが初期プラットフォームを提供し、企業とともに成長させていけるという考えに基づいている。Foundry for Buildersはサブスクリプション形式で販売される。まずPalantir出身者と関わりのある企業に提供し、その後、初期段階の企業へと対象を順次拡大していくという。

 Foundry for Buildersの初期顧客には、Chapter、Hence、Adyton、Gecko Roboticsといった新興企業が含まれている。これらの新興企業はそれぞれ、ヘルスケアや法律、フィンテック、ロボティクスに注力している。

 Palantirはこのイニシアチブの下、クラウドホスティングやデータ統合のほか、アナリティクスやモデル構築、意思決定サポートのツールを含む、マネージドSaaSとしてPalantir Foundryを提供していく。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]