竹中工務店(大阪市中央区、従業員数7741人)は、建設現場を遠隔支援で業務効率化すべく、Androidベースの産業用スマートグラス「RealWear(HMT-1)」を活用。対象業務時間を従来比で3~5割削減できると実証したという。
7月27日、検証したITベンダーの日本システムウエア(NSW、渋谷区)が発表した。
建設現場では、コロナ禍に伴う移動制限で専門知識を有する職員が現地対応できず、工期が遅れるというリスクが向上しているという。
2020年11月から2021年6月、竹中工務店が社内コミュニケーションツールとして活用する「Microsoft Teams」を経由してRealWearを装着した作業者の映像を共有し、リアルタイムかつ遠隔での現場を支援したとしている。
複数の関係者が遠隔から参加できるため、移動時間を削減、手戻りを防止。プロジェクトの生産性の向上、従来比3~5割の業務時間削減などが見込めるという。
両手を自由にできるため安全性確保という効果もあり、有事における事業継続にも貢献できるとしている。
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HMT-1は、防水、防塵、音声認識に対応し、100%ハンズフリーが実現できるというなヘッドマウントコンピューター。ワシントンに本社を置くRealWearが開発、製造している。
NSWは2019年8月からプラチナパートナーとして販売、キッティングなどを提供。税別販売価格は29万8000円から。防爆にも対応、92万8000円からの「HMT-1Z1」も用意している。
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