データベースの基本を知る--検索と並び替えでデータを見つけやすくする - (page 3)

伊達諒

2021-08-04 07:00

ソートの使い方

 「Excel」などを使ったことがある人は、「数字の大きい順」に並べ替えたり、「五十音順」に並べ替えしたりしたことがあると思いますが、FileMakerでも並べ替え(ソート)することができます。

(1)ブラウズモードの確認

 メニューの「表示」から「ブラウズモード」であることを確認し、メニューの「レコード」→「全レコードを表示」を選択します。そうすると図15の画面になります。

図15 図15
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(2)ソート条件の設定

 ソートをしたい場合、上部にある「ソート」ボタンをクリックするか、メニューの「レコード」→「レコードのソート…」を選択します。そうすると、次のダイヤログ(図16)が表示されます。

 左側にあるのが、フィールド名です。右側にある「ソート優先順位」は、ソートの対象とするフィールドです。棒グラフのような記号は、「昇順」(例:12345)、と「降順」(例:54321)の選択です。

 左からソート対象としたいフィールドを選択し、真ん中にある「移動」ボタンをクリックすると右側にソート対象として反映されます。

(3)ソートの実行

 今回は「ふりがな」をソート対象とし、右下にある「ソート」ボタンをクリックしてみましょう(図16)。

図16 図16
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 そうすると、図17のように並び変わったはずです。ソート前は、入力順にレコードが表示されていましたが、ソートすることで、五十音順になりました。また、上部のレコードの件数のところが、「未ソート」から「ソート済み」に変わります。

図17 図17
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(4)ソートの解除

 ソートしたものはいつでも解除して元の状態に戻すことができます。その方法は、メニューから「レコード」→「ソートの解除」を選択します。上部のレコードの件数のところが、「ソート済み」から「未ソート」に戻っていることがわかります(図18)。

図18 図18
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まとめ

 今回は、検索の仕方とソートの仕方について学習してきました。データベースの件数が少ない場合には、スクロールするだけで十分探せるかもしれませんが、たとえば数万件というように大量のデータとなると、検索機能やソート機能がないと、データを見つけることができなくなります。それだけ重要な機能です。

 検索方法やソートの仕方を学ぶことで、自由にデータを扱うことができるようになります。今回、紹介した内容だけでも十分使いこなせるようになりますが、もっと細かな指定もできます。それについては、今後機会があればご紹介したいと思います。

次回は、FileMakerで作ったデーターベースを印刷する方法について解説する予定です。

(第11回は8月中旬にて掲載予定)

伊達 諒(だて りょう)
日本銀行で金融機関の経営分析、厚生労働省で政策の調査業務、内閣府でSEを経て、フリーライターとなる。MBA、CFP、一級FP技能士の資格も有しており、金融、経済、IT、経営、会計、税、行政と幅広い分野での執筆活動をしている。これまで、大手メディアを中心に、500本以上の記事を執筆している。

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