Microsoftが米国時間7月26日に更新した、Microsoft 365 Apps各プラットフォームに対する変更内容をまとめる(今回が最終回)。リリースノートによれば、バージョン2107(ビルド14228.20204)に更新したWindowsデスクトップ版は前バージョンに引き続き、変更点は少ない。理由は不明だ。
Outlookはメールの送信先となるTOやCC、BCCに相手を追加する際、Microsoft Searchを利用するようになった。バージョン2107とOffice Insiderのバージョン2108で動作検証してみたが、通常の環境では以前と同じである。
察するにMicrosoft GraphコネクターやMicrosoft Dynamics 365のフェデレーションコネクターを使用する際に変化が生じるのだろう。
また、Outlookでは没入型でメールを閲覧できる「イマーシブリーダー」が加わった。文字間隔などを調整して文章に集中する際に使用し、トグル式に機能の有無を切り替える。

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PowerPointは挿入可能な動画として、Microsoftが運営する学生向け動画共有サイトの「Flipgrid」を追加した。これでPowerPointがサポートする動画共有サイトは5つに拡大したことになる。

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最新チャネルとは関係ないが、米国時間7月26日にExcelは再利用可能な関数を作成して、別のワークシートから呼び出し可能なLAMBDA関数を拡充させた。利用するにはOffice Insiderプログラムに参加し、バージョン2108(ビルド14312.20008)以降のExcelが必要になる。関心を持たれた方は公式ブログをご一読いただきたい。
macOS版を含むその他の更新
米国時間7月13日にバージョン16.51(ビルド21071101)へ更新したmacOS版だが、リリースノートによれば、Outlookで「新しい予定と会議の既定の長さ」の既定値を指定可能にした。WordはWindows版で展開済みのダークモードをサポートしている。
同機能はバージョン16.49(ビルド21050201)以降のOffice Insiderのベータチャネルで段階的に展開されていた。Microsoft 365 for the webは、Microsoft Projectにチームメンバー以外へのタスク割り当てやサマリータスクにサブタスクの合計を表示する機能を追加している。