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日本株展望

米債務危機の悪夢再び?--夏秋の「株安アノマリー」は投資の好機か

ZDNet Japan Staff

2021-07-30 09:14

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 業績見通しの改善は米国株高を支援
  2. 夏秋の米国市場は不安定になりやすい
  3. 「米債務危機」の悪夢は再来するのか

 これら3点について、楽天証券経済研究所チーフグローバルストラテジストの香川睦氏の見解を紹介する。

業績見通しの改善は米国株高を支援

 今週も米国市場ではS&P500指数、NYダウ平均、ナスダック総合指数がそろって過去最高値を更新した(26日)。一方で、中国政府が自国のIT・教育産業に対する統制を強化していることを嫌気して中国株は年初来安値を更新した(27日)。

 図表1で主要株式市場の「年初来騰落率」を降順に一覧すると、米国株高が世界株をけん引しているものの、米国株と中国株の騰落率格差は約32%に拡大している。

 米国ではFRB(米連邦準備制度理事会)が27~28日に開催したFOMC(米連邦公開市場委員会)の声明文で「インフレ率の上昇は主として一過性の要因を反映している」と判断し、当面も金融緩和を維持する姿勢を確認した。

 パウエルFRB議長はテーパリング(量的緩和の縮小)の議論を示唆したものの、事前予想の範囲だったことで債券市場に波乱は見られなかった。なお、米国株高を支えている要因として「好調な業績見通し」は見逃せない。

 図表2は、過去10年におけるS&P500指数ベースの予想EPS(12カ月先予想EPS/市場予想平均)を示したものだ。コロナ危機で落ち込んだ後、2020年後半から直近まで「V字回復」とも呼べる急改善を見せている。

 第2Q(4-6月期)の決算発表も総じて好調で、2021年は前年比56.8%増益と過去最高益更新が見込まれている。金利の低位安定と収益改善が「適温相場」を支えている状況が分かる。

 ただ、リスク要因の顕在化次第で、「8月と9月は売りが広まりやすかった」との米国市場の季節性(アノマリー)に注意したいと思う。

<図表1:米国株高が世界株式の堅調をけん引>

*予想PER(株価収益率)と予想配当利回りは市場予想平均
出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2021年7月28日)
*予想PER(株価収益率)と予想配当利回りは市場予想平均 出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2021年7月28日)

<図表2:米国市場の利益見通しは急拡大中>

出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2011年初~2021年7月23日)
出所:Bloombergより楽天証券経済研究所作成(2011年初~2021年7月23日)

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