インテックは、EDI(電子データ交換)のアウトソーシングサービス「EINS/EDI-Hub Nex」とデータ連携基盤サービス「TEDIOS」に、LTE網を活用したネットワーク接続メニュー「閉域モバイルサービス」を追加すると発表した。
これにより、EDIやEB(エレクトロニックバンキング)など企業間での受発注データをモバイル回線で交換できるようになる。閉域モバイルサービスを利用することで、これまでインテックのEDIサービスを利用しているユーザーは、INSネットをモバイル回線に移行するだけで、INSネットと同等のEDI環境を実現でき、EDI2024問題を解決することができるとしている。
「閉域モバイルサービス」の提供イメージ
EDI2024年問題とは、2024年1月予定のNTT東西によるINSネット(ディジタル通信モード)のサービス終了および電話網のIP化に伴い、既存のレガシーEDIが従来通り使用できなくなることを言う。
閉域モバイルサービスは物理回線の敷設が不要で、なおかつインターネットを利用したEDIで必要となる電子証明書や機器の設置も不要なため、電子証明書の発行や定期的な入れ替えも発生しない。
さらにあらかじめ決められたモバイルルーターのみ接続可能となり、閉域接続によりインターネットに対するセキュリティ対策も不要だ。さらに既存の全銀TCP/IPソフトがそのまま利用可能なため、プロトコル変更をすることなく、移行に伴う変更を極小化できる。通信速度は、全銀TCP/IPで最大2Mbps(INS回線の約30倍程度)が見込めるという。
提供価格は、契約者向け提供価格が初期料金27万6000円(税込、以下同)から、月額料金は3万3000円から。接続先向け提供価格は、初期料金が12万3000円から、月額料金が2万1000円から。