住友商事はグループ業績管理システムに「DivaSystem」を採用した。四半期決算などの制度決算業務、予算などの業績管理業務に関する全ての機能が本格稼動している。
導入後は主な海外独立法人(40社、世界32カ国)の標準会計システムからの連携のほか、マスター/ユーザー/権限情報の連携、DivaSystemで集計された連結業績の経営情報システムへの連携など約70のデータ連携を構築し、業績管理システムの統合運用が実現している。
同社ではこれまで、地域ごとに独立したシステムを運用していた。それにより連結決算、および予算業務が複雑化し、またグローバルベースでの業績や予算をタイムリーに把握できないといった問題を抱えていた。
グローバル連結経営の高度化の観点から、グローバル業績の精緻化、グローバルでの連結決算、予算オペレーションの標準化、国内外システムの統合が必要という結論に至り、新たなシステム導入について検討を開始したという。
DivaSystemの採用理由として、標準で連結決算プロセス業務の効率化や分析に資する多くの機能を備えている点や、総合商社固有の複雑な資本連結処理についても柔軟に対応できる点が挙げられている。
導入効果としては、部門別業績、地域別業績に基づく業績管理に加え、その両方を組み合わせた新たな業績管理体系をベースに財務諸表を作成できるようになたことが挙げられている。また本社と海外システム、実績と予算システムを全てDivaSystemに統合したことで、各地域固有のシステム運用が撤廃され、各地域が一つのシステムで決算数値、予算数値を相互に、またタイムリーにデータを参照できるようになった。
さらに海外独立法人における多段階間接連結を見直したことにより、連結対象会社個社の財務状況やビジネスの実態を把握しやすくなった。さらにシステムによる決算処理の自動化を促進されているという。