ガソリン計量機や給油施設の建設などを手がけるタツノが、業務システム群にOracleのSaaS「Oracle Fusion Cloud ERP」「Oracle Fusion Cloud EPM」「Oracle Fusion Cloud SCM」「Oracle Subscription Management」「Oracle Sales」「Oracle Service」を採用し、「Oracle Cloud Infrastructure」も採用する。日本オラクルが発表した。
タツノは国内シェア6割(同社調べ)を持ち、70カ国以上で事業展開する。業務システム群の変更は、物販からサブスクリプションへのビジネスモデルの変更とカーボンニュートラルへの対応を図る一環といい、新たな収益源として燃料電池車の水素ディスペンサー開発や供給施設の普及を強化していくとする。
従来システムには、新しいビジネスモデルで必要な受注情報を全社横断的に可視化できないことや、分散したシステムに起因するマニュアル作業や部門ごとの業務の非効率性、システムの保守切れや運用保守費用の負担が問題になっていたという。
新規採用の業務システムは、販売と見積り、サブスクリプション、生産、会計、経営管理の各領域にまたがり、業務プロセスを網羅。製品ライフサイクル情報と既存の契約やサブスクリプションサービスの会計から顧客・契約管理まで経営情報をリアルタイムに可視化できるという。また、過剰在庫の解消や、製品補充タイミングの適正化、収益率の向上や資金繰りの改善、営業面では各種商品や設置工事、保守サービスなどモノとサービスに関する情報の一元管理により、迅速な見積作成、提案が可能になるとしている。