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グーグル初の独自SoC「Tensor」--今分かっているすべてのこと

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2021-08-14 08:30

 Googleは「Tensor」と名付けたこの新しいシステムオンチップ(SoC)について多くを語っていない。しかし、詳しく調べてみるとその目的や方向性が見えてくるはずだ。

Google Tensor chip
提供:Google

 以下は、Tensorに関するこれまでの情報で知っておくべきことをまとめたものだ。

Tensorとは何なのか?

 TensorはGoogleが新たに発表した、Google初のSoCだ。Googleは「Google Pixelbook Go」といったコンピューターや、「Google Pixel」といったスマートフォンをこれまでに製造してきているが、SoCを手掛けるのは初めてとなっている。しかしGoogleは数年前から、同社のデータセンター向けに「Tensor Processing Unit」(TPU)という機械学習(ML)向けの処理チップを製造してきている。

Tensorはどういった用途に向いているのか?

 Googleは、Tensorによって写真や動画の処理性能が向上すると述べている。また、音声の認識/読み上げや翻訳を行うソフトの処理能力向上にも役立つという。さらに同社は、リアルタイムでの言語翻訳や、動き回る被写体の撮影(筆者の場合、たいていは孫の写真だ)といったタスクのパフォーマンスも改善すると主張している。

 TensorでもGoogleのクラウドリソースの力を借りる必要はあるが、同チップを搭載したスマートフォンはより多くの情報をデバイス側で処理できるようになり、クラウドへのデータ送信量を低減できるようになる。

技術的に見た場合、Tensorとはどのようなものか?

 Tensorの正体は、Armアーキテクチャーのコアを8基搭載した、5ナノメートルプロセスで製造されたチップのようだ。複数の情報筋が9to5Googleに語ったところによると、Googleは「Whitechapel」という開発コード名で、Tensorをサムスンと共同開発したという。筆者はこの情報が十分に信じられると感じているが、もしそれが正しければ、Tensorはサムスン独自のArmチップ「Exynos」と一部の性質を同じくすることになりそうだ。

Tensorはセキュアなチップなのか?

 答えはイエスだ。GoogleはTensorに対してかつてないほど多くのセキュリティ機能を搭載している。また、同チップはセキュリティに特化したGoogleの新チップ「Titan M2」と協調して動作する。

「Tensor」の意味するところは?

 Tensorという名前は、Googleがオープンソース化したMLプログラミングエコシステムである「TensorFlow」に由来している。TensorFlowは最もパワフルかつ最も普及しているML用プログラミングフレームワークだ。

どのデバイスにTensorが搭載されるのか?

 最初にTensorが搭載されるのは、まもなく登場する予定のスマートフォン「Google Pixel 6」と「Google Pixel 6 Pro」だ。それ以前のPixelとは異なり、両機種はチップレベルからハイエンドのスマートフォンとなるべく設計されている。うわさでは、その後にGoogleの次世代「Pixelbook」にも搭載されるという。

Tensor搭載デバイスはいつ発売されるのか?

 2021年第4四半期までには市場に投入されるだろう。このため、クリスマスツリー、あるいはハヌカーブッシュ、はたまた年末に飾られるどのような植物であっても、その下に新しくパワフルなPixelスマートフォンが置かれていてほしいと願っているのであれば、幸いにも発売時期は問題にならないだろう。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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