Microsoftは米国時間8月19日、「Windows 11」の新たなプレビュービルド(Build 22000.160)を、「Windows Insider」プログラムのDevチャネルとBetaチャネル向けにリリースしたと発表した。また、Windows 11では初となる公式ISOイメージ(Build 22000.132)を、クリーンインストールもしくはインプレースアップグレードを実行したいユーザー向けにリリースしたとも発表した。
さらにMicrosoftは同日、Windows 11の標準アプリである「アラーム&クロック」アプリの新バージョンをDevチャネル向けにリリースした。このバージョンでは、新たな「Focus Sessions」機能をサポートしている。この機能は、一定時間内に集中して作業したい人に向けたものだ。「Microsoft To Do」と統合されており、作業に集中するためにバックグラウンドミュージックを利用したいユーザーに向けて「Spotify」とも連携している。なおMicrosoftは12日、刷新した「Snipping Tool」「電卓」「メール」「カレンダー」を含むWindows 11のプレビュービルド(22000.132)をリリースしていた。
提供:Microsoft
Microsoftが19日付けのブログに記しているように、Windows 11をISOイメージからインストールすることで、ユーザーはまっさらな状態、すなわち「新製品」を使用するかのようなエクスペリエンスが得られる。またユーザーは、この作業の最中にPCの名前を設定できるとともに、新しい「Get Started」アプリを使ってみることができる。
Build 22000.160のリリースノートによると同社は現在、アップデート時の再起動までにかかる推定時間をユーザーに伝える機能に調整を加えているところだという。なお、この調整はSSDを搭載したPCでのみ表示される同機能に対するものであり、現時点では標準的なHDDを搭載したPCでは再起動までの推定時間を表示しないようにしているものの、同機能が抱えるいくつかの問題を修正した暁には、HDD搭載PCでもこの機能を復活させたいと記している。
Build 22000.160におけるその他の修正と既知の問題点は、Microsoftのブログに記載されている。
なおMicrosoftは18日、Windows InsiderプログラムのRelease Previewチャネルで「Windows 10 21H1」のプレビュー版(Build 19043.1200)と、秋に一般提供が予定されている「Windows 10 21H2」のプレビュー版(Build 19044.1200)を新たにリリースしている。21H2のプレビュー版では大きな変更こそないものの、機械学習(ML)の配備に向けた、GPU対応の「Windows Subsystem for Linux」(WSL)や「Azure IoT Edge for Linux on Windows」(EFLOW)など、約束されていた機能が搭載されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。