日鉄ソリューションズ(NSSOL)は8月25日、2021~2025年の中期事業方針での注力領域の1つである「デジタル製造業」の事業戦略を説明した。新たなブランド「Planetary(プラネタリー)」を新設。同社は2025年度におけるデジタル製造業の目標売上高を750億円以上、年平均成長率(CAGR)を10%以上に定めている。
NSSOL 執行役員 DX&イノベーションセンター デジタル製造業センター 所長 佐藤文敏氏
Planetaryというブランド名について同社 執行役員 DX&イノベーションセンター デジタル製造業センター 所長 佐藤文敏氏は「惑星が軌道を回りながら(製造業をデジタルトランスフォーメーション化し)進化させる」と説明した。
「WillのDX」から「DXのCulture」へ
製造業の現場では生産性向上や技術伝承など、課題を並びあげると枚挙に暇がない。政府も経済産業省が中心となって、デジタルトランスフォーメーション(DX)化を目指した「Society 5.0」に長年注力しているが、明確な結果を示したと述べられないことはご承知のとおりである。
NSSOLは中期事業方針の中で「ファーストDXパートナー」を表明し、顧客とともにDX実現に向けて課題の解決を目指すことを示した。具体的にはデジタル製造業の他、プラットフォーマー支援、デジタルワークプレイスソリューション、ITアウトソーシングの4領域に注力して成長を目指す。
佐藤氏は「デジタル製造業を一言で表すと『Will(意思)のDX』から『DXのCulture(文化)』へ。これがわれわれの基調である」と解説した。その意思の現れが新ブランドPlanetaryの存在意義である。
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Planetaryは「Will Orbit」と「Culture Orbit」の2つで構成。Will Orbitでは「テーマコンサルティング」「テクノロジーメニュー」がメイン、Culture Orbitでは「ビジネスデザイン」「データアセタイズ」がメインとなる。