顧客のファーストDXパートナーに--NSSOL注力領域「デジタル製造業」の勘所 - (page 2)

阿久津良和

2021-08-26 07:15

 Will Orbitは、組立製造やプロセス製造の支援やデータサイエンスの導入、コンピューターアーキテクトやデジタルテクロノジーの評価を顧客企業に提供する。Culture Orbitは、共創プログラムによるブレイクスルーの探索や内製化支援、データ活用を生み出すビジネス課題抽出ワークショップ、データ活用人材の実践教育に取り組む。

 「(これまで培った知見の点や線を面とするPlanetaryという)1つのブランドに集約させる」(佐藤氏)

Will Orbit Will Orbit
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Culture Orbit Culture Orbit
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 当然ながら、これらを顧客企業へ提供するには、NSSOL自身のDX文化醸成が欠かせない。同社は現在、デジタル製造業を実現するまでの道筋を4段階で分けている。

 ステージ0の「変革テーマが散在している」は部品在庫の把握や向上の歩留まりなど課題が散在している状態を指し示し、個々の改善に取り組む。

 ステージ1の「テーマが吟味され、変革のストーリーが定まる」は各テーマで優先順位を定め、顕在化した課題に取り組む段階。

 ステージ2の「変革を進める意志に、誰もが共感している」は“組織、戦略、仕組み”の3軸からデジタル変革へ取り組み、「全関係者が(課題を)共通認識としている段階」(佐藤氏)

 そして最後のステージ3の「変革する意識がDXの文化として定着している」は「DXでは、課題が1つ解決するとその瞬間に次の課題を生み出す。もしくは複数の課題解決から新たな課題を生み出す。(われわれは)持続可能な状態でDXを実現する文化を定着させる」(佐藤氏)ことを目指している。

 前述の通りPlanetaryの構成要素は複合的で、各要素は過去にも個別に顧客企業へ提供してきた。

 親会社である日本製鉄に対しては、各現場などで作成していた生産計画の全社展開や製造現場でのデータ&AI活用、5Gネットワークを用いた構内機関車の自動運転化、ウェアラブルデバイスを活用した現場作業モニタリングシステムを実現していると説明する。

 顧客企業に対しては、アイデア創出クラウド「ideagram(アイデアグラム)」の活用や重工系メーカーの会社統合を上流から支援。遊休資産の建物配置計画をAIで自動化する不動産企業の営業部門支援のほか、ビジネスインテリジェンス(BI)ツール「Tableau」やクラウドベースの統合型監視プラットフォーム「DataRobot」を用いて製造実績データの品質改善、自動車の車両工場用無人搬送車(AGV)をリモート制御による省人化に取り組んでいるという。

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