不動産にかかわる専門情報の提供を手掛けるタスは、ウイングアーク1stのダッシュボードツール「MotionBoard Cloud」を導入した。
同社は、不動産評価のASPサービス 「TAS-MAP(タスマップ)」をはじめとして、各種不動産情報や市場分析データなどの情報提供を手掛けている。2018年からは不動産情報とオープンデータなどを組み合わせた不動産マーケット分析サービス「ANALYSTAS(アナリスタ)」を展開し、顧客ニーズに応じたさまざまなレボートをPDFで作成・提供していた。
しかし、情報が古くなった際には、データを更新した上で一からグラフ作成を行うなど、レポート作成に最長で1週間を要したケースもあり、作業負荷の軽減が必要とされていた。
そこで、ANALYSTASにダッシュボードの機能を加え、顧客企業自らがグラフや地図を用いて必要な時に自由に分析できる環境を模索し、MotionBoard Cloudの導入に至った。
MotionBoard Cloudについて同社は、分析サービスの提供に必要なシステム環境のセットアップが即座に行え、多様なデータソースと接続できることや、グラフや地図など30種類以上の豊富なチャートにより理想的なビジュアルを表現できることなどを高く評価した。また顧客企業が使いやすいUIやデータ分析の担当者がノーコード開発できることも採用ポイントになった。
「ANALYSTAS」の利用画面
MotionBoard Cloudを導入したANALYSTASダッシュボード版は、2021年2月からサービス提供が開始された。同サービスでは、例えば、空室率と賃料単価の推移を期間や市区町村、築年数、アパート・マンション別などで表示できるほか、特定の地域を地図上で選択すると、メッシュ単位で空室率などを表示し、その推移グラフを瞬時に表示できるようになった。
常に最新の情報を提供できるようになり、顧客企業の担当者自らが操作をしてグラフや地図を組み込んだレポートを作成し、そのデータを社内会議で共有するなど、自由に分析し確認することも可能となっている。