NECは8月30日、製造や物流、交通などで人工知能(AI)やIoTを活用するファクトリーコンピューター「FC98-NX シリーズ」の省スペース型となる新製品3機種を発売した。
新製品は、CPUやメモリーなどの性能を向上させ、オプションでNVMe SSDを選択可能にした。高速通信ができる10GbLANを標準装備し、振動や温度、湿度の情報や装置の稼働ログなど、設備機器の膨大なデータをAIやIoTで高速処理するシステムに利用できるとする。
また、PCI-e×16の拡張スロットを装備し、製造現場や顧客システムにおける画像データの利用可能とした。これにより高解像度グラフィックス表示や3画面マルチモニター表示も可能になった。加えて、Windows Serverのプリインストールモデルが選択可能にしている。
新製品は、長期供給、長期保守(5年供給7年もしくは10年保守)と24時間連続稼働を可能とする。価格は最小構成のFC-E29U(Intel Celeron 2コア/2スレッド)が40万4800円から。同社は今後5年間で4万5000台を販売する。