横浜市立大学とprimeNumberは9月1日、データサイエンス分野の人材育成や共同研究で連携協定を締結した。
横浜市立大学は、データの活用とそれらを通じて新しい価値を生み出すことができる人材を育成するため、実際にデータが集積する企業などとの産学連携を推進している。また、primeNumberは、「あらゆるデータを、ビジネスの力に変える」をビジョンに、データ統合自動化SaaS「trocco」を提供している。
今回の協定締結は、横浜市立大学 みなとみらいサテライトキャンパスが入居する産学連携イノベーション拠点「NANA Lv.(ナナレベル)」での連携を契機に実現。この協定によりデータサイエンスにおける産学連携を加速させ、人材育成や共同研究などを通して社会の一層の発展に貢献していくという。
人材育成に関する連携では、データサイエンス学部の学生をprimeNumberに派遣し、同社のデータサイエンティストが働く実際の企業の現場に配置。そこで直面している課題に対して、学生がデータに基づいた客観的な認識や課題解決のアイデアを創出するためのPBL(Project-Based Learning)実習を行い、データサイエンスを用いた問題解決へのアプローチ方法を身につけていく。さらに、データサイエンスの学びを助ける内容を共同で開発し、効果的なPBL実習を行っていくとしている。
また、primeNumberに蓄積されたさまざまなデータを、データサイエンス研究科の学生が解析、フィードバックすることで、データ解析の基礎知識を提供するなど、研究のシーズとニーズのマッチングに基づく共同研究などの展開が期待される。
オンラインで開催された締結式。横浜市立大学 理事長の小山内いづ美氏(左)とprimeNumber 代表取締役CEO(最高経営責任者)の田邊雄樹氏