Moxa Japan、産業用次世代ファイアウォールを発表

ZDNET Japan Staff

2021-08-31 15:39

 産業用ネットワーク製品を手がけるMoxa Japanは8月31日、産業制御システムに対応した次世代ファイアウォールアプライアンスの新製品「IEF-G9010」シリーズを発表した。産業制御システムの稼働に考慮したセキュリティ対策を可能にするという。

 同社は、産業用のシリアル接続機器やイーサネット製品などを手がけ、台湾に本拠を置く。産業制御システムでは、2010年代に入ってサイバーセキュリティの脅威が高まっており、産業制御システムインフラで拡散するマルウェアが増加しているほか、近年はランサムウェア攻撃や特定企業を狙う標的型攻撃などの被害も増えつつあるとする。

 ただ、産業制御システムは高度な水準での安定稼働が必須で、いったん構築したシステムの構成や設定、運用などの変更が容易ではなく、ITシステムのようなサイバーセキュリティ対策を講じにくいという課題がある。

 このため新製品は、Moxaとトレンドマイクロが合弁で設立したtxOneが開発するディープパケット解析技術を活用。産業制御システム特有のプロトコルや機能に対応し、IPS(不正侵入防御)や脆弱性の悪用を防止する仮想パッチ、DoS(サービス妨害)攻撃防御のセキュリティ機能を搭載する。

製品概要(Moxa Japanの説明資料より)
製品概要(Moxa Japanの説明資料より)

 本体は8ポートを備え、スループットにおける遅延は500ミリ秒以下という。NAT機能も搭載する。動作環境の温度はマイナス40度~75度で、防塵仕様により苛酷なフィード環境でも運用できるという。

 製品価格はオープンで、9月1日に受注を開始する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]