Verizonは米国時間8月31日、Microsoftとパートナーシップを結んで、企業向けにオンプレミス用のプライベートエッジコンピューティングソリューションを提供すると発表した。
このソリューションは、「Verizon 5G Edge」と「Microsoft Azure Stack Edge」を利用して、「リアルタイムエンタープライズアプリケーションの展開に必要な超低遅延を実現する」という。 「コンピュートとストレージサービスを顧客の施設でネットワークのエッジにもたらし、コンピュータービジョン、拡張現実(AR)と仮想現実(VR)、機械学習などに関わるアプリケーションに必要な、効率の向上、セキュリティレベルの高度化、低遅延と高帯域を実現する」と説明されている。
Verizonは、今回の発表は2020年に始まったMicrosoftとの協力関係に基づくものだとしている。両社は、Verizonのプライベート5Gサービスである「On Site 5G」とエッジコンピューティングを組み合わせることで、小売業者がほぼリアルタイムで情報処理を行い、在庫の正確な把握や、迅速で柔軟なサプライチェーンを実現するためのデータに基づく実用的な知見を得ることが可能になると述べている。また製造業者の場合は、ダウンタイムを最小化し、業務プロセスに対する可視性を向上させ、資産のパフォーマンスを最大化することができるという。
プレスリリースによれば、米国のサプライチェーン企業であるIce MobilityではすでにVerizon 5G EdgeとAzure Stack Edgeによるソリューションを利用し、現場での品質保証を改善する手段として、コンピュータービジョンを使用した製品梱包作業を支援しているという。
Ice Mobilityは現在、コンピュータービジョンや5G Edgeに対する投資を生かして、リアルタイムの活動に基づく原価計算などのビジネスに自動化による具体的な成果をもたらすほかのソリューションを検討している。
両社はIce Mobilityが検討している新たなソリューションについて、「このソリューションが実現すれば、オーバーヘッドや間接費用を特定の顧客やピック&パックライン、倉庫内活動などと結びつけ、効率性や競争力を高めることができる」と述べている。
IDCの調査担当バイスプレジデントGhassan Abdo氏は、「このパートナーシップは、両社のテクノロジー業界と通信業界における優位性を生かしたものであり、 前向きな展開だ」とコメントしている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。