オリンパス、コンテナーベースの大規模AI開発基盤を整備

ZDNET Japan Staff

2021-09-02 06:00

 オリンパスは、注力する医療分野などでのAI(人工知能)活用に向けた大規模AI開発基盤おいて、ピュア・ストレージとNVIDIAが提供するAI用途向けリファレンスアーキテクチャー「AIRI」を採用した。ピュア・ストレージ・ジャパンが発表した。

 AIRIは、ピュア・ストレージのオールフラッシュストレージ「FLASHBLADE」とNVIDIAの「NVIDIA DGX-1」を中核に、ソフトウェアとして「NVIDIA GPU CLOUD DEEP LEARNING STACK」や「ANRI SCALING TOOLKIT」などを組み合わせた事前構成済みの統合インフラストラクチャーで、2018年に発表された

 オリンパスでは、内視鏡事業、治療機器事業、科学事業の3事業を展開し、幅広いAI活用を通じて顧客価値の向上を推進する。同社のソフトウェア戦略グループがAI開発での研究開発の効率化や競争力強化を目的にAI開発環境の整備に取り組んでいる。

 これまで同社では、大量の画像データを保管するインフラとGPUのリソースを効率良く開発者に提供することと、仮想サーバーやRed Hat OpenShiftによるコンテナー環境による開発基盤においてコンテナーの迅速性にストレージが追随できていないことが課題になっていたという。

 AIRIの採用はこれら課題の解決を目指したもので、オリンパスではAIRIとRed Hat OpenShiftを組み合わせたコンテナーベースの大規模AI開発基盤を整備した。ストレージの管理では、ピュア・ストレージの「Pure Service Orchestrator」を利用して、開発者がセルフサービスによりオンデマンドでストレージを確保できるようにしている。

 また、PBクラスの容量を持つFLASHBLADEストレージの利用により大量のデータを格納できるようになったほか、バージョンアップに伴う停止が不要で開発者がAI開発環境のリソース管理などを考える必要が解消され、本来取り組むべき継続的な機械学習モデルの構築(MLOps)に集中できるようになったとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]