オプティムは9月3日、AI(人工知能)を活用した契約書管理サービス「OPTiM Contract」で「Adobe Sign」との連携を開始したと発表した。Adobe Signは、Adobeが提供する「Adobe Document Cloud」のクラウド型電子サインサービス。
今回の連携により、Adobe Signで締結した電子契約書をOPTiM Contractにアップロードすることで、紙の契約書をスキャンしたデータや「Microsoft Word」の文書ファイルとともに一元的に管理できるようになったという。
OPTiM Contractは、契約書管理を効率化するためのサービス。契約書を登録するとAIが内容を解析し、タイトルや企業名、有効期間などを自動抽出する。検索機能により、検索したい文言の入力によって契約書を見つけ出すことを可能する。自動抽出された契約書の有効期間を基にして契約更新日をユーザーに通知するので、契約更新の漏れを防止する。
これまでの契約書管理業務で見られた、契約書ごとに情報を手作業で台帳や管理システムに記載する、数多くある契約書から特定の原本を見つける、更新漏れがないよう契約書ごとに期日を確認するといった、属人的かつ負荷の高い業務が管理担当者に対して常態化するといった課題の解決を可能にするとオプティムは説明する。
Adobe Document Cloudは、AdobeのPDFおよび電子サインツールソリューションとして「Adobe Acrobat DC」や「Adobe Sign」といった製品で構成されている。「Adobe Sign」は、契約書や承認用文書の送信、署名の取得、追跡、管理までのプロセスをデジタル化し、どこからでも業務の遂行を可能にする。
アドビでパートナー営業本部執行役員本部長を務める長岡昌吾氏は「新型コロナウイルス感染症の拡大でテレワークが続く中、契約業務の効率化が求められている。今回の連携により、デジタル化した紙の契約書とAdobe Signによる電子契約書がOPTiM Contract上で一元管理できるようになり、電子契約の効率的な運用が可能になる」とコメントし、オプティムと引き続き協力して、企業のデジタルトランスフォーメーションと働き方改革を支援するとしている。