データレイクハウス企業Databricksは、先月発表した16億ドル(約1800億円)規模の資金調達ラウンドに、Amazon Web Services(AWS)、CapitalG、Microsoftが参加したことを明らかにした。
今回の巨額の資金調達ラウンドによって、同社の企業価値評価額は380億ドル(約4兆2000億円)に達した。
Databricksの発表によれば、今回の資金調達ラウンドにはCounterpoint Global(Morgan Stanleyの株式運用部門)、BNY Mellonの一連のファンド、Clearbridge、UC Investments(リフォルニア大学理事会の最高投資責任者室)も参加している。
同社は2月にも、シリーズGの資金調達ラウンドで10億ドル(約1100億円)規模の資金を得ており、2021年に調達した資金の総額は25億ドル(約2700億円)を超えた。
Databricksの最高経営責任者(CEO)Ali Ghodsi氏は、今回の16億ドル規模の資金調達は、同社の「あらゆるクラウドのデータと人工知能(AI)に対するオープンで統合的なアプローチのビジョン」が認められたことを示していると語った。
Ghodsi氏は、「今回の資金調達ラウンドに、当社のもっとも重要な戦略パートナーが参加してくれたことを嬉しく思っている」と述べている。
「私たちは共同で、さらなる組織がクラウドへの移行を成功させ、レイクハウスアーキテクチャーの導入を加速できるようにする中、これらのパートナーシップ、そしてそれらを中心に形成されるエコシステムが今後10年で成長を続けるのを見届けることを光栄に思う」(Ghodsi氏)
Databricksによれば、データドリブンな組織の間で、データレイクハウスアーキテクチャーの人気が急速に高まっていることから、今回調達した資金はレイクハウスの「イノベーションと導入の加速」に使われるという。
同社は発表文の中で、「DatabricksはデータとAIのためのシンプルでオープンなアーキテクチャーの先駆けとなってきた。データウェアハウスの信頼性、ガバナンス、パフォーマンスを直接データレイクにもたらしている。多くの組織が自社のデータすべてをそこに保存している」とし、「Databricksの顧客は、データをさまざまな用途に利用するために、データレイクから、そしてさまざまな分断された古いシステム間でデータを移動させるのではなく、AWSや、Microsoft Azure、Google Cloudなどでアナリティクスプラットフォームを構築して、あらゆるデータやアナリティクスワークロードを単一の統一された場所でサポートしている」と述べている。
Databricksは、Snowflake、Vertica/Micro Focus、Yellowbrickなどの有力なデータウェアハウス企業との厳しい競争に直面しており、部分的にはAWSとも競合している。
Microsoftも、「Azure Synapse Analytics」を持っている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。