トレジャーデータ、営業/コールセンター向け新製品--元CTOの太田氏がCEOで経営復帰

藤本和彦 (編集部)

2021-09-15 07:00

 米Treasure Dataおよび日本法人のトレジャーデータは9月14日、新たな経営体制と今後の事業展開について、報道関係者向けのオンライン記者会見を開催した。創業者の1人である太田一樹氏が最高経営責任者(CEO)に復帰し、新たに2つの製品の提供を開始する。

Treasure DataのCEOに就任した太田一樹氏
Treasure DataのCEOに就任した太田一樹氏

 同社は2021年6月から順次、米国と日本における組織体制を刷新してきた。7月にはソフトバンクグループの投資ファンド、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SVF 2)から出資を受け入れている。それとともに、創業者の1人の芳川裕誠氏が取締役会長として、元CTO(最高技術責任者)の太田一樹氏がCEOとして、それぞれ就任。日本法人も事業成長に伴い、人材と組織を拡充。執行役員制度を本格的に導入し、代表取締役社長の三浦喬氏を中心に経営強化を図っている。

 製品面では、これまでマーケティング向けに提供されてきた顧客データ基盤「Treasure Data CDP」の活用領域を拡大する「Beyond Marketing」を戦略に掲げ、新製品「Treasure Data CDP for Sales」「Treasure Data CDP for Contact Center」を発表した。

 CDP for Salesは、顧客ごとの各種データを企業アカウント単位で統合し、企業情報や契約情報と営業活動データなどを連携することで、法人営業の高度化を支援する。ウェブ分析、マーケティングオートメーション(MA)、営業支援(SFA)などの各ツールや、施策/チャネル/事業単位で各タッチポイントのデータがサイロ化し、部門横断で有効活用できないといった課題を解決する。

CDP for Salesのイメージ
CDP for Salesのイメージ

 CDP for Contact Centerは、コンタクトセンターやコールセンターにおける顧客体験の向上を支援するもので、ウェブやアプリなどの行動ログを含む顧客データの連携、特定のルールの適用、機械学習による顧客のLTV(顧客生涯価値)や解約率の予測、レコメンデーションや次の最適な行動の予測、自然言語処理によるVOC(顧客の声)の分析などを可能にする。

CDP for Contact Centerのイメージ
CDP for Contact Centerのイメージ

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