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日本株展望

三菱UFJ FGの「買い」判断を再度強調--読者の質問に回答

ZDNet Japan Staff

2021-09-15 10:45

 本記事は楽天証券が提供する「トウシル」の「TOP 3分でわかる!今日の投資戦略」からの転載です。

今日のポイント

  1. 「株価が上がったら買いは待つべき?」「株価が下がったら売るべき?」
  2. 「何か財務に問題があるのでは?」
  3. 「とにかく衰退していく銀行に投資する気にならない」
  4. 三菱UFJは今後も増配を予想
  5. NISAで利回り5%を稼ぐ、高配当投資術

 これら5点について、楽天証券経済研究所 チーフ・ストラテジスト 窪田真之氏の見解を紹介する。

 今朝、テレビ東京「モーニング・サテライト」に出演し、三菱UFJ FG(8306)を「買い」と判断する理由を解説した。本コラムで、三菱UFJ FG(8306)が筆者の一押しと繰り返しお伝えしているが、それに対して読者の方からいろいろコメントが寄せられている。今回はそれに回答する。

「株価が上がったら買いは待つべき?」「株価が下がったら売るべき?」

 よく受ける質問が、短期的な株価変動に関するものだ。

三菱UFJ FG株価推移:2020年末~2021年9月14日

出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成
出所:QUICKより楽天証券経済研究所が作成

 最近、株価が勢いよく上がっているので、「買おうと思って見ていたら株価が上がってしまった。また下がるのを待った方が良いですか」と質問を頂いた。

 筆者の投資判断は株価が1割や2割上がっても変わらない。9月14日の株価646.7円においても「強い買い推奨」は変わらない。

 これと同じような質問だが、株価が571円に下がっていた時、「買ったら下がってしまった。やっぱり売った方がいいでしょうか」と質問を頂いた。筆者は、中長期で資産形成に寄与すると判断して買い推奨している。下がったところは買い増しの好機と考える。

 筆者は、三菱UFJが「財務内容良好」「収益基盤が堅固」「安定的に高収益をあげてきた」にもかかわらず、長期的に株価が低迷してきて株価が割安になっていることから、「強い買い推奨」としている。100円や200円株価が変動しても、その判断は変わらない。

 以下、筆者が三菱UFJ FGを推奨するレポートに出しているチャートを改めてご覧いただきたい。

日経平均および3メガ銀行株の値動き比較:2007年1月~2021年9月(14日まで)

出所:2007年1月末の株価を100として指数化、QUICKより作成
出所:2007年1月末の株価を100として指数化、QUICKより作成

 日本の3メガ銀行株は上のチャートで分かる通り、2008年以降、金利低下と共に売られてきた。日経平均を大幅に下回るパフォーマンスとなっている。

 株式市場で「金利低下→銀行(金融業)の収益悪化」というイメージが定着しているので、金利が低下する都度、世界中で銀行株を始めとして金融株が売り込まれた。

日米の長期金利(10年国債利回り)推移:2007年1月~2021年9月(14日)

出所:QUICKより作成
出所:QUICKより作成

 三菱UFJを含め銀行株は、まず日本の長期金利が低下する過程で、売られた。さらに、ドルの長期金利低下を嫌気して売られた。

 長期金利が下がると利ザヤ(貸付金利と預金金利の差)が無くなるという誤解があるため、金利が低下する都度、世界中で銀行株が売られた。

 それでは、長期金利がゼロになったことによって、3メガ銀行は利益を出せなくなったのだろうか。まったくそんなことはない。以下の通り、3メガ銀行は金利低下期でも安定的に高収益を稼いできた。

3メガ銀行の連結純利益:2014年3月期実績~2022年3月期(会社予想)

出所:各社決算資料。2022年3月期は会社予想。三菱UFJは会社目標
出所:各社決算資料。2022年3月期は会社予想。三菱UFJは会社目標

 三菱UFJについて解説する。三菱UFJは2019年3月期まで、長期金利がどんどん低下していく中でも純利益で8000億円~1兆円と安定的に高収益をあげている。「金利が下がると銀行は利益が出なくなる」というイメージと全く異なる。

 海外収益の拡大と、ユニバーサルバンク経営(証券、信託、リース、カード、投資銀行業務などの多角化)によって、低金利でも高収益を稼ぐビジネスモデルが出来上がているからだ。

 2020年3月期・2021年3月期はコロナ禍で与信コスト(貸倒償却および貸倒引当金繰入額)が増加したことによって、利益水準がやや下がった。それでも高水準の利益を維持していたと評価できる。

 2022年3月期は利益がさらに回復する。既に発表になっている第1四半期(2021年4-6月期)の純利益は、三菱UFJで3830億円と通期目標8500億円の45%を3カ月だけで出す好決算だった。与信コストの低下が純利益の水準を押し上げている。前期に引き当てた貸倒引当金に一部戻し益が発生している。

 コロナ禍が終わったわけではないので、三菱UFJは通期の業績目標を修正しなかったが、上ぶれ含みと筆者は予想している。年間を通じて、与信コストが会社見込みを下回ると予想している。筆者は、三菱UFJ FGは近い将来、純利益で最高益を更新すると予想している。

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