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日本株展望

三菱UFJ FGの「買い」判断を再度強調--読者の質問に回答 - (page 2)

ZDNet Japan Staff

2021-09-15 10:45

「何か財務に問題があるのでは?」

 筆者が三菱UFJを評価する理由の1つに「株価指標で見てとても割安」がある。

 「特に驚くべきはPBR(株価純資産倍率)の低さである。解散価値と言われるPBR1倍の半値以下になっている」と書いたことに対し、読者から「何か財務に問題があるのでは?」と質問を頂いた。

三菱UFJ FGの株価バリュエーション:2021年9月14日時点

出所:同社決算資料より作成。配当利回りは2022年3月期1株当たり年間配当金(会社予想)27円を9月14日株価で割って算出。PER(株価収益率)は、9月14日株価を2022年3月期1株当たり利益(会社目標)で割って算出
出所:同社決算資料より作成。配当利回りは2022年3月期1株当たり年間配当金(会社予想)27円を9月14日株価で割って算出。PER(株価収益率)は、9月14日株価を2022年3月期1株当たり利益(会社目標)で割って算出

 決算で開示されている財務諸表を見れば、三菱UFJは財務良好と評価できる。財務良好にもかかわらず株価が「解散価値の半値以下」まで売り込まれているので「買い」と判断している。

 大手銀行の財務に不信感を持つ人がいるのは、1990年代に不良債権問題に苦しんだ時代のイメージを今も引きずっているためと思う。1990年代、日本の大手銀行は不良債権問題で苦しんだ。1998年以降、長銀・日債銀・北拓などが次々と破綻、銀行業界全体に信用不安が広がった。

 当時、銀行が抱える不良債権が適切に開示されていなかったことから、投資家の間に疑心暗鬼が広がった。

 ただし、以上は日本の会計基準がまだ国際レベルで評価されなかった時代の話である。

 1998年に日本版「会計ビックバン」が導入され、以後10年以上かけて日本の会計に「時価会計」が導入された。今は、日本の会計基準は「国際会計基準と同等」と評価されている。金融検査も強化され、不良債権を適切に評価して開示するルールもできた。

 13あった都市銀行は、合併・リストラで3メガ銀行に集約された。こうして日本の銀行業界は不良債権問題を乗り越え、財務を強化した。今は不良債権比率も低下し、三菱UFJは自社株買いを実施する財務的にゆとりも持つようになった。

 以下のように、保有する有価証券に巨額の含み益があることも、財務的なゆとりにつながっている。

3メガ銀行の保有有価証券の含み益

出所:各社2021年4-6月期決算資料より作成
出所:各社2021年4-6月期決算資料より作成

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