Oracle、見込顧客の獲得や選別を自動化する「Oracle Fusion Marketing」発表

NO BUDGET

2021-10-04 07:00

 米Oracleは、マーケティング担当者が確度の高い商談を生成し、取引サイクルを加速させるのを支援するソリューション「Oracle Fusion Marketing」を発表した。同製品は、広告やマーケティング、セールス、コマース、サービスに関するデータを結びつけるソリューション「Oracle Advertising and CX」の一部だという。

 Fusion Marketingは、広告チャネルを含むマーケティングキャンペーンをマーケティング担当者が容易に作成でき、リードジェネレーションとコンバージョンのプロセスを全て自動化するように設計された、初めてのマーケティングソリューション。

 人工知能(AI)を利用して会社単位にリードを自動的にスコア付けすることで、顧客が営業担当者と対話を開始するタイミングを予測し、確度の高い商談を自動的に任意のCRM(顧客関係管理)システムに生成できる。また、リードジェネレーションやクオリフィケーションのプロセス全体を自動化することで、マーケティングキャンペーンの作成と実行を簡略化・迅速化する。

 キャンペーンの作成から実行までのプロセス全体において、マーケティング担当者を支援する機能は以下の通り。

 連絡先からのターゲットオーディエンスを構築し、このオーディエンスを基にオンライン広告で使用するための高度にターゲット化されたオーディエンスプロファイルを自動的に生成。キャンペーンの対象者になり得るが、自社の連絡先データベースに登録されていない人々をターゲットにする。

 また、キャンペーンがフォーカスする製品や、それぞれの顧客の業界に基づいて、キャンペーンコンテンツの中で訴求すべき最適な顧客事例を提案。キャンペーンを実施するために必要な全てのキャンペーンアセットを割り当てるための単一ユーザーインターフェースも提供。これには、メール、ウェブサイトのランディングページ、広告チャネルのための設定が含まれ、従来のように複数のシステムを利用する必要はなくなる。

 マーケティング担当者は、これらの機能を活用して広告予算、開始/終了日を設定し、キャンペーンをローンチすることができる。搭載されているダッシュボードで、キャンペーンのパフォーマンスをリアルタイムに分析することが可能。

 キャンペーンのローンチ後のリードジェネレーションやクオリフィケーションの自動化では、メールや広告から、キャンペーンごとに自動的に生成されるマイクロサイト、ランディングページに人々が誘導される。このランディングページには、顧客の業種や関心に合わせてパーソナライズされた顧客事例などが掲載されている。

 Fusion Marketingは、メール、オンライン広告、マイクロサイトへのアクセスなど、全キャンペーンチャネルを通じたエンゲージメントを監視し、同一企業の人々からのエンゲージメントを集約することで企業ごとの関心を判断する。十分なエンゲージメントが検出された場合、AIアルゴリズムにより、確度の高い商談を営業担当者向けに自動的に生成する。また、特定された確度の高い商談は、自社で利用しているCRMシステムに提供される。

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