三菱ケミカルは、 Technology Business Management(TBM)を実現するSaaS「Apptio」を採用した。Apptioが発表した。
TBMは、ITリソースから事業部門のニーズまでを統合的にマネジメントするメソドロジーで、2007年にApptioの創業者であるSunny Gupta氏が提唱し誕生した。
ビジネストランスフォーメーションやデジタルトランスフォーメーション(DX)が求められる中、TBMは、テクノロジーの経営資源(ヒト・モノ・カネ)と投資ニーズを統合的にマネジメントし、IT価値最大化を実践するベストプラクティスとして、多くの支持を集めている。また2012年にApptioが発足させたTBM Councilには1万1000人以上のCIO(最高情報責任者)、CFO(最高財務責任者)を中心とする会員が参画している。
三菱ケミカルは、DX戦略において、テクノロジー投資の状況をファクトベースで評価し、適切なアクションにつなげていくことが不可欠だとしていた。今後、事業成長につながるデジタル&ITテクノロジーへ経営資源を配分していくため、Apptioを活用して、アプリケーション及びITサービスのコストを可視化し、ITコストの指標を立て継続的なコスト改善を実施していく。
Apptioは企業が利用しているパブリッククラウド、SaaSの情報を自動的に取り込み、単一のプラットフォームに統合することで、従来、担当部門で実施していたデータ収集・加工・整備の効率化を図ることができる。
TBMがベストプラクティスとして定義する「TBM Taxonomy」を共通言語として分類・可視化に用いることで、利用部門ごと、プロジェクトごと、ソリューションごとなど、多角的な視点からITコストの透明化を図り、事業環境に応じて迅速かつ正確な投資判断を行うことに貢献する。