Microsoft、Amazon、Googleらは米国時間10月1日、「Trusted Cloud Principles」という新たな業界イニシアチブを発表した。顧客の権利を保護する共同のコミットメントを定義し、クラウドでデータを保存、処理する企業のために基本的な保護を確立、保証することを目指すとしている。また、イノベーション、セキュリティ、プライバシーを妨げる国際的な法の抵触などを解決する狙いがある。大手3社は、他のエンタープライズ企業数社とともに、顧客のデータや政府の規制に関連する一連の原則に合意している。Atlassian、Cisco、IBM、SalesforceとSlackなどもこの取り組みをサポートする。
提供:Angela Lang/CNET
MicrosoftはLinkedInへの投稿で、Trusted Cloud Principlesについて、「われわれはこのイニシアチブを通じて、データの自由な流れを保証し、公共の安全を促進し、クラウド内のデータのプライバシーとセキュリティを保護していくために、政府とともに取り組んでいく」としている。
Trusted Cloud Principlesの企業グループによる、いくつかの重要な原則が概説されている。政府はごく一部の例外を除いて、顧客を第一に関与させる、顧客は知る権利を有する、クラウドプロバイダーは顧客の利益を保護する権利を有する、政府は法の矛盾に取り組む、政府は国境を越えるデータの流れをサポートするといったことを約束するべきだとされている。
企業や政府が、データの保存場所や、情報を当局に渡す時期など、さまざまなクラウドコンピューティングの問題にどう対処するかということについて検討する中で、このイニシアチブが開始された。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。