塩野義製薬は10月4日、日立製作所および関連する両社のグループ企業でIT業務の中長期的かつ戦略的な協業を行うと発表した。塩野義製薬は7月に「DX(デジタルトランスフォーメーション)推進本部」を組織しており、今回の協業は次なる施策という。
協業では、シオノギグループのIT戦略や企画、IT全体のガバナンスを担当するシオノギデジタルサイエンスの戦略・企画業務を塩野義製薬に移管する。また、シオノギデジタルサイエンスのITシステムの運用・保守、一部の開発の業務を、日立グループで主に製薬会社向けのITシステムを手がける日立医薬情報に移管する。
塩野義製薬は、2022年1月をめどとして日立医薬情報にITシステムの運用・保守、開発業務を委託する。これによりシオノギデジタルサイエンスから日立医薬情報へ移管される業務の従業員は、日立医薬情報に移籍する。
塩野義製薬では、DX推進本部の設立によりデジタル・ITを戦略的に活用した新たなヘルスケアソリューションの創出に向けた活動を加速させると表明。DX推進(戦略領域)とシオノギデジタルサイエンスが手がけたIT機能(実行領域)を有機的につなげ、より強化していくという。日立製作所は、シオノギデジタルサイエンスから移籍する人材とともにシオノギグループのIT業務の一翼を担っていくとしている。