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トーバルズ氏が語ったLinux誕生初期やキャリア、Rust採用への考え--Open Source Summit - (page 4)

Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子

2021-10-11 06:30

 Torvalds氏は、RustがLinuxにどのように採り入れられていくのかについても語った。Hohndel氏は、「Rustはセキュリティにフォーカスしている多くの人々が温めてきた有望な言語であるため、同言語でカーネルモジュールを記述するという考えには非常に興味をそそられる。私は何から何までC言語を使うあなたのようなプログラマーが、カーネルにRustのモジュールを取り込むというこのアイデアに対応している点にとても驚いた」とこの件について切り出した。

 Torvalds氏はこれに対して、「私はCを素晴らしい言語だと考えている。Cは私にとって、極めて低水準でハードウェアを制御するための手段なのだ」と答えた上で、「これはハードウェアに非常に近い言語であるため、どんなことでもできる。ただ、チェーンソーでジャグリングするような危険を伴う。また、数多くの落とし穴があり、それらは簡単に見落とされてしまうことも理解している。このためカーネルにおいては、良いことばかりというわけではない。低水準でのメモリー管理、例えばプロセスの仮想メモリーマップを文字通り設定管理するといった作業では優れている。しかしその他多くの状況においては望ましい言語ではない。Rustは私が見た言語の中で、特定の問題を実際に解決できる可能性のある初めての言語だ。その問題とは、マシンコードを読み取れ、Cのコードと調和させられるような極めて低水準でマシンを制御するというものではなく、ドライバーやファイルシステム周りのコードを記述するというものだ」と述べた。

 こういったレベルの作業では、Rustを使ってドライバーやファイルシステム、ルーチンを開発する方がずっと安全だ。とは言うものの、Torvalds氏は皆に対して「カーネル内のRustに関する議論は長い間続いているが、終わったわけではない」とくぎを刺した。とはいえ、それは採用されることになる。同氏は「おそらく2022年には一部のモジュールがRustで記述されるだろうし、メインラインのカーネルに統合されるようになるかもしれない」と述べた。

 対談の最後は、次回のOpen Source Summitをフィジーで開催してほしいというTorvalds氏の希望で締めくくられた。The Linux FoundationのエクゼクティブディレクターであるJim Zemlin氏は、1991年の電子メールを非代替性トークン(NFT:Non-Fungible Token)にしてオークションに出品すればイベントの費用をまかなえると提案した。Torvalds氏はひとしきり笑った後、恐ろしいものを見たかのように「私は暗号関連やNFTといったクレイジーな物事に関わらないようにしている。彼らはまともじゃない!」と返した。

この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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